第5話 歴史的に見て「五人組」という名の集団が良かった試しはない

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 三階に差し掛かったところで、追手がかかった。反撃開始。相手の数はやはり多い。奪った銃には弾丸が大して入ってない。確認しようとしていた所を、四人がかりで取り押さえられた。  彼は悔しそうな顔をして。すると陣頭にやってきたコーラルは無駄なことを、とつぶやいた。 「貴官が誰だか判明したよ。軍警のコルネル中佐」 「……」 「カーマイン郊外で爆発があったが、あれは貴官のものだろう?」 「……」 「黙秘権を行使するか。では仕方がない」  連れて行け、とコーラルはコルネル中佐を取り押さえている四人に向かって言った。彼はただ黙っていた。
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