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第8話 これは罠だ。
軍警は惑星を攻撃することもなく上陸した。何ごとが起こるのか、と民衆は緊張した。
だが彼は、奇妙に平静だった。ああそんなものかなあ、と感じていた。
彼はずっと、この騒乱が成功すること自体がおかしい、と感じていた。活動に参加していながらも、ずっと感じていたのだ。
だから、首脳部が軍警の命令にあっさりと従った、と聞いたときも、そんなものかなあ、と考えていただけだったのだ。
だが、事はそれだけでは済まなかった。
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