第1話 連絡員が

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「近々あんたに出動要請があると思うよ」  バゲットとセロリと水の瓶をのぞかせたクラフト紙袋をテーブルの上に置きながら、至って普通の声で彼にそう告げた。 「それはこっちの仕事か? それとも」  組織の方の仕事か、と。 「あんたの仕事の方さ」  連絡員は答えた。  手には既にポットがあった。勝手知ったる他人の家とばかりに、彼は自分の茶を入れていた。  軍警の方か、と中佐は受け取った。
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