第1話 連絡員が

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 軍警としての彼は休暇中だった。  だが彼が属する反帝組織においては決してそうではない。  通称「MM」という組織において、幹部の一人である彼は、フルタイムワーカーであった。  それは、彼の目の前で呑気に渋茶などすすっているこの幹部連絡員も同様である。  この本名とも通称とも知れない名を持つ連絡員は、時々このようにして、何気なく彼の元を訪れ、仕事を告げ、集合を告げ、時には活動を共にする。いや活動だけではない。
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