19-2***

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19-2***

もどかしい。もっと直にサミュエルに触れたい。 「サム。抱きつきたい」 「……わかった」  腕の縛りをほどいてくれる。肩が少し痛くなっていた。 「ちょっと肩が痛くなってる」 「……わかった」 「え?」  サミュエルは僕を抱き起こすと向かい合った座位の姿勢にする。僕が目隠しを外そうとすると制止された。 「……まだだ。お仕置は済んでないからな」 「サム?」 「……アルは俺が欲しいか?」  そう言って僕の手をとって自分の雄を掴ませた。 「熱い。熱くて脈打ってる」 「……ああ。俺はアルの中に挿入したくて仕方がない」  悔しいけど僕のものよりも大きくて硬い。手を添わすとサミュエルが息を詰めたのを感じる。気をよくした僕は上下に擦りあげた。 「うっ……こら。イタズラはよせ。自分で俺のを導いてくれ」 「自分で?ど、どうするの?」  何も見えない状態で感覚だけでサミュエルの雄を導くってこと?僕に出来るのか? 「……アルが腰を降ろしてくれ」 「僕が?やってみる」  そうだった。これはお仕置なんだ。僕は一旦膝立ちになり、サミュエルの雄を握り後蕾にあてがうと慎重に腰を降ろした。 「は……ぅ……」  香油でつるりと滑って位置がずれてしまい上手くあてられない。 「ぁ……ぅう……」  サミュエルはまた気配を消してしまった。でも今度は僕が雄を握っているから目の前にいるのは間違いない。恐らく僕の一挙一動をじっくり眺めているのだろう。 「ぁん!……ぅ」  ようやく先っぽがほんの少しだけ僕の中に挿ってきた。だけどカリの部分が大きくてなかなか進まない。段々と脂汗が出てきた。鼓動もばくばくしてきて進むことも引く事も出来なくなってきた。 「…………アル」  焦れたようなサミュエルの声がする。 「ん……サムぅ……」  つい情けない声がでてしまった。 「…………わかった」  サミュエルの大きな手が僕の臀部を掴むとズン!と下から突き上げてきた。 「ひっ!ぁああ!」    何度も強い突き上げを受け僕はサミュエルの首にしがみついた。 「ぁん!ぁっ!んっ!ぁん!ん!サム!サム!」  そのまま押し倒され速度が速まっていく。 「もぉっ!あん!はげしっ!っ!……んんっ!」 「…………アル」  腰を大きくグラインドされのけ反ると目隠しの布がずれてきた。 「サム……顔が……みたい」 「……わかった」  サミュエルの手が僕の目元を撫でる。布を取り除くと青い瞳が僕を見つめていた。ギラギラとした欲情たっぷりの表情で。ぞくぞくとした快感が走る。視覚からも犯される感覚で満たされる。 「サム好きだ。青くて空みたいに綺麗な瞳……」 「この身体の奥の奥まで俺で満たしたい」  体を少し横に倒されるとグイって突き入れられた。 「ひぅ!」  これは入ってはいけない場所だ。そうわかっているのに。抗えない。サミュエルの必死さが伝わるから。  奥を突かれる度に苦しいのにそれだけじゃない。なんとも言えない快感に襲われる。荒々しい動きに合わせるように僕の腰も動いてしまう。激しい刺激に息も絶え絶えになる。 「アル……アルベルト」  僕の名を呼ぶ表情が艶っぽくて、飛び散る汗まで見惚れてしまう。サミュエル、君は僕にとって唯一なんだ。 「サム!ぁん!っ!ぁああっ!」  早まっていくスピードと快感でもう喘ぐしか出来なくなってしまう。 「ぁん!僕も!っんん!サム!サム!ぁっ!ぁっ!もぉ……ぁああ!」 「ぐっ!……ぅ……っ!」  とてつもない快感と心地よい脱力感に襲われる。 「アル。愛している」 「うん。僕も愛している」  サミュエルが抱きしめてくれる。僕はその逞しい胸に擦り寄った。
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