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長官が、画面を覗き込み、顎に手をやった。
「驚いた。これは気象庁の未来予測と似ている。しかし、気象庁の予測はこんなに緻密ではない」
サクラが、『疑ってごめんなさい』とメッセージを送ったが、返事はなかった。
長官は、サクラと席を変わると宇宙人にメッセージを入れた。
『ぜひ、お会いして、お礼を言いたい。できれば、星同士で技術協力や貿易などもできればいいのですが、いかがでしょうか?』
返事はすぐにあった。
『私は、アルソース星から派遣されたAIです。宇宙の平和のために、また、別の星に行かなければなりません。さようなら』
『アルソース星とは、どこにある星ですか?』
その質問に対する返信は、待てども、待てども、届かなかった。
了
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