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夜、宏樹は働いてる飲み屋で姉の彩花が遊びに来ていた。宏樹の実家は九州は佐賀の唐津地方だ。彩花は仕事で長崎に来ていてそれも終わり明日には長崎の友人を連れ地元を案内するという。暫く彩花は飲んでいたが明日は早いと言って早めに帰っていった。
実はついさっき程まで宏樹は肩が重く感じていた。何故だろうと思っていたが昼間の歩きのせいで疲れていたからだと思いさほど気にはしていなかったが……彩花が帰ると同時に軽くなった。きっと姉の奢りで飲ませて貰ったウィスキーのソーダ割りが麻痺させてくれたのだろうとさほど気にしなかった。
「でも唐津なんてどこか連れて行くところあるかな」
そう自虐的に思いながら別のお客のカクテル、ダイキリをシェーカーを振りながら考えていた。
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