七夕

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七夕

『七夕伝説』 天の川に隔たれて会えなくなった織姫と彦星が年に1度だけ、かささぎの橋を渡り会いに行く悲恋の物語。 これは皆がよく知る七夕伝説だと思う。 ☆―――――――――――――――――――――――☆ 私達は七夕に出会った。 高校の頃に行った七夕祭りで友達に紹介されたのだ。 お互い一目惚れだった。 私達はすぐに仲良くなった。 色んな話をして、夢を語ってはお互いに応援した。 お互いが大事な存在だった。運命だとよく話していた。 そして、あの七夕祭りから丁度1年が経った頃同じ七夕祭りで彼から告白された。 もちろん、Yesと返事をした。 幸せだった。なにもかもが… でも神様は意地悪で… 付き合い始めて2ヶ月が経った頃、彼は親の都合で海外へと行ってしまった。 別れ際、彼は必ず会いに来ると言ってくれた。 それから、彼はその約束を守ってくれた。 毎年七夕の季節になると帰ってきて会いに来てくれた。 しかし、ある年の七夕彼は帰ってこなかった。 その代わり届いたのは別れのメール。 他に想い人が出来たこと、私に対する罪悪感と謝罪。 そんなものが大量に詰まったメール。 私の彦星は天の川の先で別の織姫を見つけたらしい。 私の本当の彦星はいつ会いに来てくれるのだろうか?
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