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私が車を走らせて風音さんの自宅に到着すると風音さんが、
「麗さん、今日は本当にありがとうございました。
今日天音に会って謝ることができました。
少し心の重荷から解放されたように思います。」
と正直な気持ちを話してくれた。
「いいえ、お役に立てたようで良かったです。
風音さん、元気でいてくださいね!」
私が言葉をかけると風音さんは少し笑顔になって、
「はい」
とはっきりした口調で元気に答えてくれた。
風音さんが自宅に招待してくれたけれど、私は明日仕事があるからと帰らせてもらうことにした。
帰りの車の中で私は、
「麗さん、ありがとう!」
という言葉が聞こえてきた。
聞き覚えのある声で、私は天音ちゃんの声だと思った。
私は天音ちゃんに、
(天国から風音さんのことを見守ってあげてね!)
と心の中で話しかけた。
帰りの車の中から見える空の星は、綺麗に光輝いていた。
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