3 スキア

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3 スキア

暗殺のプロになるべく、様々な知識や武術、そしてもちろんあらゆる暗殺術を叩き込まれた。もともと恐怖というものが俺には備わっていなかったみたいなのだが、ますますそういった感情は薄れていった。と、同時に日常ではを演じるためにどんな時にどんな表情をするのか、学んだ。 小学生にもなると、とうとう実践が始まった。 一般家庭で育つ俺にとって、普通の家族生活、学校、そして暗殺稼業の3足の草鞋は少し面倒くさかったが、結論からいうと、なんとかなった。 そして中学生になるころには、組織内でスキアと呼ばれるようになっていた。番号ではなく名前を与えられるーーこれは暗殺者としてプロ級と認められたことになる。 で、現在。無事(?)高校生になった俺はモブを演じつつ暗殺業にいそしんでいる、というわけだ。
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