after the rain〜恋の始まり〜

1/7
前へ
/7ページ
次へ
「え、佐橋くん。もう帰るの」 入口の扉に手をかけたところで 女の子に声をかけられた佐橋は、 はにかむ笑顔を見せて小さく頷いた。 「ごめん。これから用事があって」 そう言って腕時計をチラ見し、 口元をわずかに綻ばせた佐橋の表情に 僕はある予感を抱いていた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加