31人が本棚に入れています
本棚に追加
2
◇◆◇
それから10日程経ったある日、丹前が迎えにきた。
俺は少ない荷物を風呂敷包みに入れ、丹前と共に菖蒲を後にした。
陰間が身受けされるなど、滅多にない事だ。
目出度くもありがたい事だと喜ぶべきだが、俺の心は晴れなかった。
主人は馴染みの客にはちゃんと伝えると言ったが、喜助の事が気がかりだ。
喜助は俺が身受けされたと聞いたら、一体どんな反応をするのだろうか。
俺にはわからなかった。
一刻近く歩き、山寺に到着した。
若い僧侶が数人現れ、門のところで頭を下げて出迎えたが、丹前は住職だからそれなりの年だ。
俺は茶屋の常連に個人的な質問をした事はないが、40ちょっとといった見てくれである。
一方、喜助はまだ若い。
まだ20代ってところだろう。
喜助には心中で別れを告げた。
俺は格子窓付きの座敷牢へ案内され、中に入って荷物を置いた。
座敷牢だから、扉は南蛮式で鍵がかけられるようになっている。
ガランとした座敷だが、布団が一組敷いてあり、壁には棚がつけられている。
棚には陶器で出来た張り型がズラリと並び、荒縄も置いてある。
また、小さな壺も沢山あったが、それは恐らく薬だと思われる。
それに鞭、よくわからない木製の台が隅に置かれていた。
要するに……体を交える目的で用意された座敷、といったところだろう。
「雪之丞、今日からここがお前の棲家だ、寝衣や着物などの日々使う物は見習いの僧侶が用意する、食事もだ、それから……厠に風呂場はこの近くにある、それも若い者が案内する、なにも心配はいらぬ、但し……僧に求められれば、いつ何時も受け入れなければならない、交接を拒む事はできないのだ、わかったな?」
丹前はこれからここで生活するにあたり、心得を言ってきた。
「わかりました……」
奴隷のような生活だと思ったが、丹前の事を好きになれない事を除けば、茶屋と似たようなものだ。
丹前はすぐに立ち去り、ひとりきりになった。
この座敷牢は母屋や本堂からは離れた場所にある。
夕刻を知らせる鐘が鳴り響き、俺は鐘の音に聞き入っていた。
「雪之丞といったか?」
と、不意に声をかけられてびっくりした。
「あ、は、はい……」
いつの間に来たのか、若い僧が座敷牢の中に入っている。
僧は俺に声をかけてそばにやって来ると、俺のそばにしゃがみ込んだ。
僧がここへ来た目的はわかっている。
俺はもう覚悟を決めていた。
「稚児の身代わりか……、陰間として働いていたなら、行為には慣れてるんだろうな、わたしは寺に来て以来、禁欲に徹してきたが……丹前様がわたし達に癒しを与えて下さった、雪之丞、今すぐに……わたしを癒しておくれ」
僧は熱のこもった目付きで頼んできたので、いきなりではあるが、癒して差し上げる事にした。
俺は若い僧の前で着物を脱いでいった。
僧は俺の体を穴が開く程見つめていたが、構わずに全裸になり、自ら若い僧に抱きついた。
茶屋での生活は体に染み付いている。
この僧は丹前より魅力的に思え、欲望を駆り立てられた。
「お名前は?」
僧の首を抱いてしなだれかかり、名前を聞いてみた。
「せ、拙僧は……まだ修行中ゆえ、門司と呼ばれている」
僧は興奮気味に息を乱して答える。
「門司様……、わかりました、ああ、こんなにも猛ってらっしゃる」
片手を下へ滑らせたら、イチモツが着物を押し上げていた。
「っ、雪之丞……!」
門司は突如襲いかかってきて、俺は畳の上に押し倒された。
唇が重なったが、がむしゃらに吸ってきて、手で胸板を揉んでくる。
随分禁欲していたらしく、闇雲に肌に吸い付いて腰を押し付けてきた。
硬くなったイチモツが布越しに肌をコツコツと叩き、俺は自ら足を開いて交わるように促した。
「門司様、構いません、さあ」
ここに来る前にこうなる事を予測して、体は綺麗にしてある。
「はあ、はあ、い、いいのだな? 本当にいいのだな?」
門司は繰り返し聞いてきて、俺が頷くと焦るように着物を捲りあげ、褌に手を入れた。
「はあ、はあ、では……やるぞ」
息は乱れっぱなしだし、門司は不慣れな所作で体を重ねてきたが、興奮し過ぎてイチモツがなかなか入らない。
腰を浮かせて位置を合わせてあげたら、ようやく先端を菊門に押し入れてきたが、亀頭は既に淫液でずぶ濡れになっている。
通和散など必要なかった。
滑るようにズボッと中へ入り込み、抉られた衝撃で体がピンクと硬直した。
「んあっ! はあっ……」
「ゆ、雪之丞……、あっ、これは……、うっ」
門司は興奮状態で無茶苦茶に腰を振る。
若々しい猛りが乱暴に体内を突き上げたが、俺の体は粗野なやり方に感じていた。
「門司様……、そ、その調子です」
門司は経験が浅いらしく、腰の動きがぎこちなかった。
ひょっとしたら体を交えるのは初めてかもしれない。
初物を頂くのは茶屋でもたまにしかなかった為、俺は興奮し、揺れ動く背中を抱いて門司がやりやすいように尻を浮かせた。
「で、出る、よいか? 出してよいのか?」
門司は数回突いただけで息を荒らげて聞いてくる。
「はい、お好きに……」
ひとこと返したら、ズンッと強く突き上げて止まった。
「お、はあぁ……、き、気持ち良い」
門司の竿がドックン、ドックンと脈打って種を放ち、びゅるびゅると大量の種が流れ込んできたが、禁欲しているせいか、今までで一番量が出ている気がした。
俺はイケてなかったが、門司が大層気持ちよさそうにしているので、それで満足だった。
交わりが終わって起き上がると、門司は恥ずかしそうにしていたが、用済みのイチモツを褌の中にしまい込み、また来ると言って立ち去った。
門司が居なくなって気づいたが、どうやら門司は着替えや手ぬぐいを運んできていたらしく、隅っこにひっそりとそれらが置いてある。
菊門からは大量の体液が溢れ出しているので、枕元に置いてある紙で拭こうしたら、すぐに別の僧がやってきた。
この僧は門司よりは年上に見える。
「雪之丞、12で陰間として働いていたのだな」
座敷に入ってくると、いきなり高圧的に聞いてくる。
「はい」
「ふっ、だったら……口淫が出来る筈だ、こっちに来てやってくれ」
仁王立ちして言うので、目の前に行って跪いた。
僧は着物を開き、褌の中からイチモツを引っ張り出す。
目の前に突き出す竿は、張り詰めて淫液を垂らしている。
まだ名前を聞いてないが、聞くような雰囲気ではない。
どちらにしても、欲求が溜まっているのは門司と同じらしい。
竿を手に握って亀頭を頬張った。
「お……、本当にためらいなくやるんだな、あっ……」
奥まで咥えると、僧は体をかたくした。
「た、たまらぬ……、このまま出すのは惜しい、おい、四つん這いになって尻をだせ」
まだ咥えただけだが、口淫だけでイキそうになったらしく、焦るように言ってくる。
「はい」
俺は買われた人間だ。
どんな相手だろうが、指示に従って四つん這いになった。
僧はすぐさま後ろにやってきて、張り詰めた陰茎を菊門に沈めた。
門司が出した体液が潤滑剤となり、楽に奥まではまり込んだが、ズブリと突き刺さって快感が走った。
「おお、肉穴はやはりいい、稚児はうちの寺にはいなくてな、欲を吐き出す場所が欲しかった、丹前様はわたし共の為にお前を買って下さったんだ、ありがたく使わせて貰う」
僧は腰を掴んで荒々しく突き込んでくる。
この僧は交接の経験があるらしい。
グチュグチュと卑猥な音が座敷に響き、俺は荒々しい突き上げに身を任せていたが、この僧も呆気なく俺の中で果てた。
びゅるびゅると飛び散る体液は、門司に負けず劣らず大量だ。
これからは俺が僧達の受け皿とならなければならない。
2人でこの量だから、あっという間に体内が体液で満杯になりそうだ。
2人目の僧はやることをやったらさっさと竿を引き抜き、褌にしまい込んで即座に立ち去った。
すると、またひとり座敷にやってきた。
座敷牢の鍵をかける暇すらない。
「お前が悪鬼を抜いてくれるのだな」
3人目の僧はズカズカと傍にやってきて聞いてくる。
「はい」
悪鬼が抜けるかどうかは疑わしいが、俺は相手をするように言われている。
「そうか、では、早速稚児の穴で浄化して貰おうか」
俺は門司と交わってからずっと裸だが、僧は特に戸惑うわけでもなく、早速交接を始めたいようだ。
俺がやりやすいように四つん這いになると、3人目の僧は後ろに回って肉槍を突き入れてきた。
「おー、これが稚児の穴か、想像したよりよいな」
やはりがむしゃらに突き上げてきたが、よっぽど気持ちいいのか、大きく息を吐き出して腰を振っている。
座敷内に卑猥な音が響き、俺は立て続けに突かれて堪らなくなり、股間で揺れる竿が白濁した体液を垂らした。
「っ、はあぁっ……」
「あっ、キツくなったぞ、おっ、いくぞ、出すからな」
情けない声をあげたら、僧は思い切り腰を叩きつけて種を放った。
3人目も大量に子種を放つ。
「ん、あぁっ……」
畳に顔をつけて快楽に浸っていると、僧は俺の中から出ていった。
それから後、入れ代わり立ち代わりに僧がやってきた。
皆坊主頭で似たような顔に見えたが、修行をしているせいか、肉体は逞しい。
その夜は風呂や食事を除いたら、途切れる事なく若い僧達の相手をした。
くたくたになって布団の上に座っていると、真夜中になって丹前がやってきた。
丹前は俺を寝かせると、横向きにして後ろから肉槍を挿入した。
「んうっ、はぁ、た、丹前様」
丹前は興奮気味にイチモツを突き込んでくる。
「はあ、雪之丞よ、若い奴らにたっぷりと仕込まれたようだな、中がズルズルだ」
イチモツは硬くいきり立って体内を摩擦し、若い僧とは違って感じる箇所をよく知っている。
「はぁ、あ……、もう」
丹前の事は魂が受け付けぬような、そんな感覚を覚える。
当然交接なんかしたくないのに、突かれたら体が反応してしまう。
「お前は我々の物だ、いかなる時もこの肉穴を差し出せ、今度、他所から客人が来られる、その方をもてなして差し上げろ、客人は縄や張り型が好きだ、この肉体で奉仕しろ」
為す術もなく息を乱していると、丹前は最低な話を持ちかけてきた。
丹前は客にまで俺を差し出すつもりらしい。
「そんな……、辛いのは嫌です」
僧だけでも体がもちそうにないのに、客に縛られたりするのはキツすぎる。
「茶屋で散々客をとっていたではないか、客人に可愛がって貰え」
あれは好きでやってたわけじゃないが、丹前はいつも身勝手な事を言って激しく突いてくる。
「あ、あ、あっ!」
「みよ、こんなに感じているではないか、さあ、わしの種を受け取るがいい」
体内の竿がドクンと跳ねた。
「あぁっ!」
びゅるびゅると子種が飛び散り、淫らな快感が思考を麻痺させる。
「かわゆい奴よ」
丹前は好きなだけ出してイチモツを抜き去った。
俺は無言で横になったままでいたが、丹前は耳元に唇を触れさせて舌を這わせてくる。
「雪之丞、存分に肉欲に溺れるがよい」
今夜は珍しく優しい方だ。
そう思って安心していると、丹前は気が済んだのか、起き上がって座敷を後にした。
俺はそのまま眠りについた。
翌日の事などなにも考えずに、泥のように眠った。
翌朝、食事や風呂、若い僧の世話を受けて体を洗ったが、座敷に戻ったら昨日と同じように次々と僧侶がやってきた。
昼までに5人を相手にした。
みな空いた時間にやってくるが、欲求を満たす為だけにやってくる。
俺は夜までにもう一度風呂へ行き、体を綺麗にして再び僧達に抱かれた。
若い僧侶は全部で7人いたが、よほど飢えていたのか、暇さえあればやってくる。
次の日も、また次の日も、同じ事の繰り返しだ。
そして遂に客人がやってきた。
その夜、俺は隅に置かれた木の台に縛り付けられた。
うつ伏せで尻を晒す格好だったが、客人は菊門へ媚薬を大量に塗り込めた。
熱くむず痒い感覚に襲われたが、菊門に突起付きの張り型を入れてくる。
以前丹前が使ったやつだ。
「っ、ああっ!」
声をあげて仰け反ったら、肌に鞭を浴びせてきた。
「ひぃ!」
痛みに体が強ばったが、客人は張り型をズボズボと出し入れする。
「この罪深い童子め、ほんに……淫らな稚児だ」
中を突起でグリグリされ、尻臀がピクピク痙攣したが、鞭は勘弁して欲しい。
「はぁ、はぁ、どうか鞭は……勘弁して下さい」
この客人も僧侶だが、50は過ぎていると思われる。
丹前の知り合いだろう。
やめるように懇願したら、逆に鞭を振り下ろしてきた。
「駄目だ、さあよがれ、悶え狂え、肉欲に塗れた淫魔を叩き出してやる」
「あうっ、ああっ!」
叩かれる度に痛みが走って体が強ばったが、客人は数回鞭を振るったら、尻に手をやって張り型を動かす。
「中を擦ったら、さぞ気持ちよかろう、だが……淫魔は退治せねばならん」
客人は張り型で悶えさせておきながら、淫魔を滅すると称して鞭を振るう。
俺が痛みと快楽で悶え苦しむのを見て興奮しているらしい。
俺は……何度となく責めを受け、そうするうちに意識が朦朧として、わけがわからなくなってしまった。
気がついた時には台から下ろされていた。
縄を解かれ、仰向けで客人を受け入れている。
「丹前が申した通り、あれだけ嬲っても中が絡みつく、あやつが高い金を出して買い取ったのもわかる」
客人の腰が股をパンパン叩き、イチモツが体内を往復している。
俺はゆさゆさと揺れ動きながら不意に悲しみに襲われた。
こんな酷い扱いを受けても、体は客人の肉槍に感じてしまうからだ。
今まで愛を意識したり、求めた事は一度もなかったが、喜助の顔が浮かんできて……泣きたくなってきた。
「うう……」
客人から顔を背けて泣いた。
「おお、泣くほどよいか、よしよし、じゃ出してやる、存分に感じるがいい」
客人は勝手に勘違いして俺の中で果てた。
「雪之丞、お前程感度がよい稚児は滅多におらぬ、この寺に寄った際にはまた頼むぞ」
俺が泣いているのを見て喜んで言った。
客人は満足するまで俺の中に出し、起き上がってそそくさと身なりを直し始めた。
僧衣を纏い終わると、何食わぬ顔で座敷から出ていった。
ひとりに戻り、俺は裸でぼんやりと座っていた。
すると、そこへ丹前がやってきた。
俺の肩を抱いて縄の跡を指でなぞり、鞭で打たれた傷に舌を這わせる。
「傷はさぞ痛かろう、あの住職は興奮すると力の加減ができなくなるのでな」
それから布団の上にうつ伏せにされたが、俺は投げやりになって丹前のやりたいようにやらせた。
「なあ雪之丞、あの客人はさる寺の住職だが、この辺りの寺を纏める立場にある、あの者に気に入られたら得はあっても損はない、この体であの住職を虜にしろ」
丹前は背中に被さって耳元で言ったが、俺は無言で高枕に顔を預けていた。
要するに、俺を自分の立場の為に利用したいって事だろう。
尻の谷間に、ぬるっと熱い塊が入り込んできた。
「はあ、お前が誰かに抱かれ、いいようにされたと思うと、無性に興奮する、菊門からあの住職の子種が漏れ出している、妬ける……、妬けるからわしが種を注いでやる」
熱い塊はズブリと体内に突き入り、体の中が淫らに疼いた。
「んうっ……」
嫌だ……嫌だと、いくら思ったところで、体は欲に塗れている。
「はあ、はあ、お前はわしのものだ、わしが買い取ったんだ、もっと感じろ、わしのイチモツを欲しがれ、壊れるほど突いてやる」
丹前はいつもに増して昂った様子で肉槍を突き込み、肩や背中に噛み付いてくる。
「ひっ、い、痛い……」
ただでさえ鞭を浴びているのに、傷を噛まれたら痛みで目が眩む。
「痛いか、ほら、肉穴を抉ってやる」
しかし丹前は勢いよく腰を打ち付け、そうすると、俺は快感に声を上げてしまう。
「あぁっ……うっ」
「快楽と……痛み、両極端だが紙一重だ、なあ、雪之丞」
丹前は独り言のように呟いてまた肌に噛み付く。
「ひぃっ、痛い……」
肩を噛まれ、堪らず首を反らした。
「噛んだら菊門が締まる、もっと締めろ、わしのモノを食いちぎる勢いで締めるんだ」
痛みが走れば体に力が入るのは当然だが、丹前は噛み付きながら腰を動かしていった。
俺が痛みと快楽の板挟みになって藻掻いていると、丹前は興奮が頂点に達して動きを止めた。
「お、おお……、よしよし、吸い取れ」
竿がドックンドックン跳ねて子種を飛ばす。
もう……どうでもよくなった。
俺は丹前の玩具だ。
丹前は欲求を満たし、満足そうに口吸いをしてきたが、俺はされるがままに任せていた。
◇◆◇
翌日からは、また僧侶達がやってくる。
みな行為に慣れてきて、様々な要求をし始めた。
立ったまま体を交えたり、複数人でやってきたり、この座敷は仏とは無縁な肉欲の園と化している。
俺は真っ裸になってひとりにまたがり、別の者のイチモツを頬張った。
下になる僧に背を向けてまたがっているので、下の僧はイチモツが菊門に出入りする様子を眺め、興奮気味に突き上げてくる。
「おお、なんとも淫らだ、菊門が拙僧のモノを咥え込んでいるのが丸見えだ、そら、食らえ」
「はあっ、あぁっ!」
突かれた衝撃で口淫を中断したら、わきに立つ僧が強引に陰茎をねじ込んできた。
「雪之丞咥えてろ、出すからな」
張り詰めた竿が口の中でドクンと脈打ち、びゅるびゅると体液が飛び出した。
「んぐっ」
子種が喉に粘り付いて息が詰まったが、僧は頭を押さえつけて肉槍を突き入れる。
飲まねば余計に苦しいので、ゴクリとひと息に飲み干した。
「いいぞ、全部飲め」
僧は2度、3度と生臭い液を放った。
「はあ、こっちも出るぞ、雪之丞、下の口で種を飲むがいい」
次は下の僧がズンッと突いて子種を注いでくる。
「あうっ……」
俺のイチモツが体内の脈動に反応して、ピュッと子種を飛ばした。
ゆうべ痛めつけられた箇所は痛かったが、快楽が勝って痛みは薄らいでいった。
「またいきおったか、ほんに淫らな稚児だ」
わきの男がにやついて言ったが、俺はまだ竿を咥えている。
「ああ、菊門が締まる、たまらぬ」
下の男はグイグイ突き込んで種を放ち、俺は生臭い匂いに塗れながら、快楽に溺れていた。
そんな生活がひと月続き、例の客人がやってきた。
俺はまた荒縄をかけられたが、今度は体ではなく、両手を括られて天井から吊るされた。
「足がギリギリつくようにするのがよいのだ、さ、気持ちよくしてやる」
客人は菊門に媚薬を仕込み、俺の体を舐め回す。
「肌がすべすべでたまらぬ」
乳首やわきの下、尻臀まで舐め回していくと、媚薬を仕込まれた菊門が疼き出した。
息を乱して腰をモゾモゾと動かしたら、客人は俺の両足を抱えあげてイチモツを入れようとする。
「さあ、さあ、ご馳走を食わせてやるぞ、クックック」
真ん前でイチモツを菊門へ埋めていったが、俺の尻を抱えて勢いよく突き入れた。
「ひっ、ああっ……」
体が宙に浮き、手首に縄が食い込んだが、猛る肉槍が快楽を与えてくる。
「雪之丞、お前はそうして苦しげにすると、たまらなく美しい」
客人は好色な顔を赤らめて激しく突いてきた。
グチッ、ネチッと竿が出入りすると、体内から淫靡な痺れがわき起こる。
こんな扱いをされるのは嫌なのに、股間のイチモツは半勃ちになり、白濁した体液をダラダラと垂らした。
「はううっ……、う、くうぅっ!」
快感が思考まで淫らに染めようとしてくる。
「おお、イキおったか、これはたまらぬ、ちと早いが出すぞ」
客人は菊門を壊れんばかりに突きあげ、股が客の腰にぶち当たってピタピタ音がする。
堪らなくなって首を反らしたら、グッと奥を突いて竿が脈打った。
「はあ、はあ、いいぞ、腹の中をわしの種で染めてやるからな」
縄が手首に食い込んでいるが、こんな状況でも俺は感じていた。
子種がドクッ、ドクッと流れ込むと……自分ではどうにもならない。
「っ、つあっ……はぁはぁ」
ただ快楽に喘ぐだけだ。
「一滴残らず入れてやる」
客人は尻を引き寄せて種を放ち、全部出しきってイチモツを引き抜いた。
出したばかりの種が溢れ出してきたが、客人はすかさず張り型を突っ込んできた。
「あぐっ!」
「種がもったいない、蓋をしてやる」
激しく突かれたばかりで突起のついた張り型を入れられ、いき果てた体がビクビク痙攣し始めた。
「は、はあ、あっ、あっ」
足は下におろされているが、ビクビクっと震える度に股間の竿が揺れ動く。
「ふふふっ、よい眺めだ」
客人はニヤニヤ笑いながら縄を解き、天井からおろしてくれたが、代わりに台にうつ伏せに寝かせられ、両手を後ろ手に縛られた。
俺は台に体を預け、尻を突き出した格好で菊門を張り型で嬲られる。
「あ、あぁ、どうか……お許しを……」
薬が染み込んだ肉穴は、酷く疼いて気が狂いそうになる。
張り型を抜いて欲しかったが、客人は目の前で台に跨って座った。
「お前の中を貫いたイチモツだ、舐めてきれいにしろ、そうしたら抜いてやる」
客人は口淫を強要してきた。
尻穴に刺さる張り型が耐え難く、それどころじゃなかったが、体液に塗れた竿を頬張るしかない。
「そうだ、よくできた稚児よのー」
楽になりたい一心で、生臭い竿に舌を這わせて奉仕すると、萎えたイチモツは見る間に張りを増していった。
客人は興奮気味に口内を突いてくる。
えづいて涙が滲んだが、客は不意に竿を口から抜いて背中に被さり、高揚した様子で張り型をズルッと引き抜いた。
「ひぃあっ! あ、あ、あ」
抜く時に突起がヒダを摩擦し、背中が仰け反った。
「雪之丞、その苦痛に歪む顔を見ると……我慢ならん、今一度肉穴を突いてやる」
休む間もなく熱い塊が押し入ってきた。
「お、おお……、中をいたぶったら、余計に絡みついてくるぞ、面白い穴だ」
客人は俺の首を絞めて腰を打ち付けてくる。
「あっ、ああっ、あっ!」
肉槍で突かれる度に目がちかちかして、意識が飛びそうになった。
「はあ、はあ、この淫欲に塗れた肉穴め、わしの種を食らうがいい」
客人はいき果てて子種を注いできた。
生温かな体液がびゅるびゅると放たれると、体から力が抜けていったが、首を絞められているので息苦しい。
「菊門が竿を挟み込んでおる、ほんにいやらしい穴だ」
客人は何度も突いてじっくりと種を出し切り、首から手を離してイチモツをズルンと引き抜いた。
菊門がひくつき、白濁汁を垂らすのがわかった。
「今宵も大量に注いでやったぞ、しかしいい体だ、飽きるどころか癖になるわ」
客人は縄を解いて俺の手を自由にくれたが、しゃがみ込んで尻臀を左右に開き、菊門が白濁を垂らす様子を見て楽しんでいる。
「雪之丞、次も楽しみにしておるぞ」
俺が台にうつ伏せになって動けずにいると、客人は前と同じようにそそくさと身なりを直し、俺にまた来ることを告げて座敷を出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!