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◇◆◇ それから10日程経ったある日、丹前が迎えにきた。 俺は少ない荷物を風呂敷包みに入れ、丹前と共に菖蒲を後にした。 陰間が身受けされるなど、滅多にない事だ。 目出度くもありがたい事だと喜ぶべきだが、俺の心は晴れなかった。 主人は馴染みの客にはちゃんと伝えると言ったが、喜助の事が気がかりだ。 喜助は俺が身受けされたと聞いたら、一体どんな反応をするのだろうか。 俺にはわからなかった。 一刻近く歩き、山寺に到着した。 若い僧侶が数人現れ、門のところで頭を下げて出迎えたが、丹前は住職だからそれなりの年だ。 俺は茶屋の常連に個人的な質問をした事はないが、40ちょっとといった見てくれである。 一方、喜助はまだ若い。 まだ20代ってところだろう。 喜助には心中で別れを告げた。 俺は格子窓付きの座敷牢へ案内され、中に入って荷物を置いた。 座敷牢だから、扉は南蛮式で鍵がかけられるようになっている。 ガランとした座敷だが、布団が一組敷いてあり、壁には棚がつけられている。 棚には陶器で出来た張り型がズラリと並び、荒縄も置いてある。 また、小さな壺も沢山あったが、それは恐らく薬だと思われる。 それに鞭、よくわからない木製の台が隅に置かれていた。 要するに……体を交える目的で用意された座敷、といったところだろう。 「雪之丞、今日からここがお前の棲家だ、寝衣や着物などの日々使う物は見習いの僧侶が用意する、食事もだ、それから……厠に風呂場はこの近くにある、それも若い者が案内する、なにも心配はいらぬ、但し……僧に求められれば、いつ何時も受け入れなければならない、交接を拒む事はできないのだ、わかったな?」 丹前はこれからここで生活するにあたり、心得を言ってきた。 「わかりました……」 奴隷のような生活だと思ったが、丹前の事を好きになれない事を除けば、茶屋と似たようなものだ。 丹前はすぐに立ち去り、ひとりきりになった。 この座敷牢は母屋や本堂からは離れた場所にある。 夕刻を知らせる鐘が鳴り響き、俺は鐘の音に聞き入っていた。 「雪之丞といったか?」 と、不意に声をかけられてびっくりした。 「あ、は、はい……」 いつの間に来たのか、若い僧が座敷牢の中に入っている。 僧は俺に声をかけてそばにやって来ると、俺のそばにしゃがみ込んだ。 僧がここへ来た目的はわかっている。 俺はもう覚悟を決めていた。 「稚児の身代わりか……、陰間として働いていたなら、行為には慣れてるんだろうな、わたしは寺に来て以来、禁欲に徹してきたが……丹前様がわたし達に癒しを与えて下さった、雪之丞、今すぐに……わたしを癒しておくれ」 僧は熱のこもった目付きで頼んできたので、いきなりではあるが、癒して差し上げる事にした。 俺は若い僧の前で着物を脱いでいった。 僧は俺の体を穴が開く程見つめていたが、構わずに全裸になり、自ら若い僧に抱きついた。 茶屋での生活は体に染み付いている。 この僧は丹前より魅力的に思え、欲望を駆り立てられた。 「お名前は?」 僧の首を抱いてしなだれかかり、名前を聞いてみた。 「せ、拙僧は……まだ修行中ゆえ、門司と呼ばれている」 僧は興奮気味に息を乱して答える。 「門司様……、わかりました、ああ、こんなにも猛ってらっしゃる」 片手を下へ滑らせたら、イチモツが着物を押し上げていた。 「っ、雪之丞……!」 門司は突如襲いかかってきて、俺は畳の上に押し倒された。 唇が重なったが、がむしゃらに吸ってきて、手で胸板を揉んでくる。 随分禁欲していたらしく、闇雲に肌に吸い付いて腰を押し付けてきた。 硬くなったイチモツが布越しに肌をコツコツと叩き、俺は自ら足を開いて交わるように促した。 「門司様、構いません、さあ」 ここに来る前にこうなる事を予測して、体は綺麗にしてある。 「はあ、はあ、い、いいのだな? 本当にいいのだな?」 門司は繰り返し聞いてきて、俺が頷くと焦るように着物を捲りあげ、褌に手を入れた。 「はあ、はあ、では……やるぞ」 息は乱れっぱなしだし、門司は不慣れな所作で体を重ねてきたが、興奮し過ぎてイチモツがなかなか入らない。 腰を浮かせて位置を合わせてあげたら、ようやく先端を菊門に押し入れてきたが、亀頭は既に淫液でずぶ濡れになっている。 通和散など必要なかった。 滑るようにズボッと中へ入り込み、抉られた衝撃で体がピンクと硬直した。 「んあっ! はあっ……」 「ゆ、雪之丞……、あっ、これは……、うっ」 門司は興奮状態で無茶苦茶に腰を振る。 若々しい猛りが乱暴に体内を突き上げたが、俺の体は粗野なやり方に感じていた。 「門司様……、そ、その調子です」 門司は経験が浅いらしく、腰の動きがぎこちなかった。 ひょっとしたら体を交えるのは初めてかもしれない。 初物を頂くのは茶屋でもたまにしかなかった為、俺は興奮し、揺れ動く背中を抱いて門司がやりやすいように尻を浮かせた。 「で、出る、よいか? 出してよいのか?」 門司は数回突いただけで息を荒らげて聞いてくる。 「はい、お好きに……」 ひとこと返したら、ズンッと強く突き上げて止まった。 「お、はあぁ……、き、気持ち良い」 門司の竿がドックン、ドックンと脈打って種を放ち、びゅるびゅると大量の種が流れ込んできたが、禁欲しているせいか、今までで一番量が出ている気がした。 俺はイケてなかったが、門司が大層気持ちよさそうにしているので、それで満足だった。 交わりが終わって起き上がると、門司は恥ずかしそうにしていたが、用済みのイチモツを褌の中にしまい込み、また来ると言って立ち去った。 門司が居なくなって気づいたが、どうやら門司は着替えや手ぬぐいを運んできていたらしく、隅っこにひっそりとそれらが置いてある。 菊門からは大量の体液が溢れ出しているので、枕元に置いてある紙で拭こうしたら、すぐに別の僧がやってきた。 この僧は門司よりは年上に見える。 「雪之丞、12で陰間として働いていたのだな」 座敷に入ってくると、いきなり高圧的に聞いてくる。 「はい」 「ふっ、だったら……口淫が出来る筈だ、こっちに来てやってくれ」 仁王立ちして言うので、目の前に行って跪いた。 僧は着物を開き、褌の中からイチモツを引っ張り出す。 目の前に突き出す竿は、張り詰めて淫液を垂らしている。 まだ名前を聞いてないが、聞くような雰囲気ではない。 どちらにしても、欲求が溜まっているのは門司と同じらしい。 竿を手に握って亀頭を頬張った。 「お……、本当にためらいなくやるんだな、あっ……」 奥まで咥えると、僧は体をかたくした。 「た、たまらぬ……、このまま出すのは惜しい、おい、四つん這いになって尻をだせ」 まだ咥えただけだが、口淫だけでイキそうになったらしく、焦るように言ってくる。 「はい」 俺は買われた人間だ。 どんな相手だろうが、指示に従って四つん這いになった。 僧はすぐさま後ろにやってきて、張り詰めた陰茎を菊門に沈めた。 門司が出した体液が潤滑剤となり、楽に奥まではまり込んだが、ズブリと突き刺さって快感が走った。 「おお、肉穴はやはりいい、稚児はうちの寺にはいなくてな、欲を吐き出す場所が欲しかった、丹前様はわたし共の為にお前を買って下さったんだ、ありがたく使わせて貰う」 僧は腰を掴んで荒々しく突き込んでくる。 この僧は交接の経験があるらしい。 グチュグチュと卑猥な音が座敷に響き、俺は荒々しい突き上げに身を任せていたが、この僧も呆気なく俺の中で果てた。 びゅるびゅると飛び散る体液は、門司に負けず劣らず大量だ。 これからは俺が僧達の受け皿とならなければならない。 2人でこの量だから、あっという間に体内が体液で満杯になりそうだ。 2人目の僧はやることをやったらさっさと竿を引き抜き、褌にしまい込んで即座に立ち去った。 すると、またひとり座敷にやってきた。 座敷牢の鍵をかける暇すらない。 「お前が悪鬼を抜いてくれるのだな」 3人目の僧はズカズカと傍にやってきて聞いてくる。 「はい」 悪鬼が抜けるかどうかは疑わしいが、俺は相手をするように言われている。 「そうか、では、早速稚児の穴で浄化して貰おうか」 俺は門司と交わってからずっと裸だが、僧は特に戸惑うわけでもなく、早速交接を始めたいようだ。 俺がやりやすいように四つん這いになると、3人目の僧は後ろに回って肉槍を突き入れてきた。 「おー、これが稚児の穴か、想像したよりよいな」 やはりがむしゃらに突き上げてきたが、よっぽど気持ちいいのか、大きく息を吐き出して腰を振っている。 座敷内に卑猥な音が響き、俺は立て続けに突かれて堪らなくなり、股間で揺れる竿が白濁した体液を垂らした。 「っ、はあぁっ……」 「あっ、キツくなったぞ、おっ、いくぞ、出すからな」 情けない声をあげたら、僧は思い切り腰を叩きつけて種を放った。 3人目も大量に子種を放つ。 「ん、あぁっ……」 畳に顔をつけて快楽に浸っていると、僧は俺の中から出ていった。 それから後、入れ代わり立ち代わりに僧がやってきた。 皆坊主頭で似たような顔に見えたが、修行をしているせいか、肉体は逞しい。 その夜は風呂や食事を除いたら、途切れる事なく若い僧達の相手をした。 くたくたになって布団の上に座っていると、真夜中になって丹前がやってきた。 丹前は俺を寝かせると、横向きにして後ろから肉槍を挿入した。 「んうっ、はぁ、た、丹前様」 丹前は興奮気味にイチモツを突き込んでくる。 「はあ、雪之丞よ、若い奴らにたっぷりと仕込まれたようだな、中がズルズルだ」 イチモツは硬くいきり立って体内を摩擦し、若い僧とは違って感じる箇所をよく知っている。 「はぁ、あ……、もう」 丹前の事は魂が受け付けぬような、そんな感覚を覚える。 当然交接なんかしたくないのに、突かれたら体が反応してしまう。 「お前は我々の物だ、いかなる時もこの肉穴を差し出せ、今度、他所から客人が来られる、その方をもてなして差し上げろ、客人は縄や張り型が好きだ、この肉体で奉仕しろ」 為す術もなく息を乱していると、丹前は最低な話を持ちかけてきた。 丹前は客にまで俺を差し出すつもりらしい。 「そんな……、辛いのは嫌です」 僧だけでも体がもちそうにないのに、客に縛られたりするのはキツすぎる。 「茶屋で散々客をとっていたではないか、客人に可愛がって貰え」 あれは好きでやってたわけじゃないが、丹前はいつも身勝手な事を言って激しく突いてくる。 「あ、あ、あっ!」 「みよ、こんなに感じているではないか、さあ、わしの種を受け取るがいい」 体内の竿がドクンと跳ねた。 「あぁっ!」 びゅるびゅると子種が飛び散り、淫らな快感が思考を麻痺させる。 「かわゆい奴よ」 丹前は好きなだけ出してイチモツを抜き去った。 俺は無言で横になったままでいたが、丹前は耳元に唇を触れさせて舌を這わせてくる。 「雪之丞、存分に肉欲に溺れるがよい」 今夜は珍しく優しい方だ。 そう思って安心していると、丹前は気が済んだのか、起き上がって座敷を後にした。 俺はそのまま眠りについた。 翌日の事などなにも考えずに、泥のように眠った。 翌朝、食事や風呂、若い僧の世話を受けて体を洗ったが、座敷に戻ったら昨日と同じように次々と僧侶がやってきた。 昼までに5人を相手にした。 みな空いた時間にやってくるが、欲求を満たす為だけにやってくる。 俺は夜までにもう一度風呂へ行き、体を綺麗にして再び僧達に抱かれた。 若い僧侶は全部で7人いたが、よほど飢えていたのか、暇さえあればやってくる。 次の日も、また次の日も、同じ事の繰り返しだ。 そして遂に客人がやってきた。 その夜、俺は隅に置かれた木の台に縛り付けられた。 うつ伏せで尻を晒す格好だったが、客人は菊門へ媚薬を大量に塗り込めた。 熱くむず痒い感覚に襲われたが、菊門に突起付きの張り型を入れてくる。 以前丹前が使ったやつだ。 「っ、ああっ!」 声をあげて仰け反ったら、肌に鞭を浴びせてきた。 「ひぃ!」 痛みに体が強ばったが、客人は張り型をズボズボと出し入れする。 「この罪深い童子め、ほんに……淫らな稚児だ」 中を突起でグリグリされ、尻臀がピクピク痙攣したが、鞭は勘弁して欲しい。 「はぁ、はぁ、どうか鞭は……勘弁して下さい」 この客人も僧侶だが、50は過ぎていると思われる。 丹前の知り合いだろう。 やめるように懇願したら、逆に鞭を振り下ろしてきた。 「駄目だ、さあよがれ、悶え狂え、肉欲に塗れた淫魔を叩き出してやる」 「あうっ、ああっ!」 叩かれる度に痛みが走って体が強ばったが、客人は数回鞭を振るったら、尻に手をやって張り型を動かす。 「中を擦ったら、さぞ気持ちよかろう、だが……淫魔は退治せねばならん」 客人は張り型で悶えさせておきながら、淫魔を滅すると称して鞭を振るう。 俺が痛みと快楽で悶え苦しむのを見て興奮しているらしい。 俺は……何度となく責めを受け、そうするうちに意識が朦朧として、わけがわからなくなってしまった。 気がついた時には台から下ろされていた。 縄を解かれ、仰向けで客人を受け入れている。 「丹前が申した通り、あれだけ嬲っても中が絡みつく、あやつが高い金を出して買い取ったのもわかる」 客人の腰が股をパンパン叩き、イチモツが体内を往復している。 俺はゆさゆさと揺れ動きながら不意に悲しみに襲われた。 こんな酷い扱いを受けても、体は客人の肉槍に感じてしまうからだ。 今まで愛を意識したり、求めた事は一度もなかったが、喜助の顔が浮かんできて……泣きたくなってきた。 「うう……」 客人から顔を背けて泣いた。 「おお、泣くほどよいか、よしよし、じゃ出してやる、存分に感じるがいい」 客人は勝手に勘違いして俺の中で果てた。 「雪之丞、お前程感度がよい稚児は滅多におらぬ、この寺に寄った際にはまた頼むぞ」 俺が泣いているのを見て喜んで言った。 客人は満足するまで俺の中に出し、起き上がってそそくさと身なりを直し始めた。 僧衣を纏い終わると、何食わぬ顔で座敷から出ていった。 ひとりに戻り、俺は裸でぼんやりと座っていた。 すると、そこへ丹前がやってきた。 俺の肩を抱いて縄の跡を指でなぞり、鞭で打たれた傷に舌を這わせる。 「傷はさぞ痛かろう、あの住職は興奮すると力の加減ができなくなるのでな」 それから布団の上にうつ伏せにされたが、俺は投げやりになって丹前のやりたいようにやらせた。 「なあ雪之丞、あの客人はさる寺の住職だが、この辺りの寺を纏める立場にある、あの者に気に入られたら得はあっても損はない、この体であの住職を虜にしろ」 丹前は背中に被さって耳元で言ったが、俺は無言で高枕に顔を預けていた。 要するに、俺を自分の立場の為に利用したいって事だろう。 尻の谷間に、ぬるっと熱い塊が入り込んできた。 「はあ、お前が誰かに抱かれ、いいようにされたと思うと、無性に興奮する、菊門からあの住職の子種が漏れ出している、妬ける……、妬けるからわしが種を注いでやる」 熱い塊はズブリと体内に突き入り、体の中が淫らに疼いた。 「んうっ……」 嫌だ……嫌だと、いくら思ったところで、体は欲に塗れている。 「はあ、はあ、お前はわしのものだ、わしが買い取ったんだ、もっと感じろ、わしのイチモツを欲しがれ、壊れるほど突いてやる」 丹前はいつもに増して昂った様子で肉槍を突き込み、肩や背中に噛み付いてくる。 「ひっ、い、痛い……」 ただでさえ鞭を浴びているのに、傷を噛まれたら痛みで目が眩む。 「痛いか、ほら、肉穴を抉ってやる」 しかし丹前は勢いよく腰を打ち付け、そうすると、俺は快感に声を上げてしまう。 「あぁっ……うっ」 「快楽と……痛み、両極端だが紙一重だ、なあ、雪之丞」 丹前は独り言のように呟いてまた肌に噛み付く。 「ひぃっ、痛い……」 肩を噛まれ、堪らず首を反らした。 「噛んだら菊門が締まる、もっと締めろ、わしのモノを食いちぎる勢いで締めるんだ」 痛みが走れば体に力が入るのは当然だが、丹前は噛み付きながら腰を動かしていった。 俺が痛みと快楽の板挟みになって藻掻いていると、丹前は興奮が頂点に達して動きを止めた。 「お、おお……、よしよし、吸い取れ」 竿がドックンドックン跳ねて子種を飛ばす。 もう……どうでもよくなった。 俺は丹前の玩具だ。 丹前は欲求を満たし、満足そうに口吸いをしてきたが、俺はされるがままに任せていた。 ◇◆◇ 翌日からは、また僧侶達がやってくる。 みな行為に慣れてきて、様々な要求をし始めた。 立ったまま体を交えたり、複数人でやってきたり、この座敷は仏とは無縁な肉欲の園と化している。 俺は真っ裸になってひとりにまたがり、別の者のイチモツを頬張った。 下になる僧に背を向けてまたがっているので、下の僧はイチモツが菊門に出入りする様子を眺め、興奮気味に突き上げてくる。 「おお、なんとも淫らだ、菊門が拙僧のモノを咥え込んでいるのが丸見えだ、そら、食らえ」 「はあっ、あぁっ!」 突かれた衝撃で口淫を中断したら、わきに立つ僧が強引に陰茎をねじ込んできた。 「雪之丞咥えてろ、出すからな」 張り詰めた竿が口の中でドクンと脈打ち、びゅるびゅると体液が飛び出した。 「んぐっ」 子種が喉に粘り付いて息が詰まったが、僧は頭を押さえつけて肉槍を突き入れる。 飲まねば余計に苦しいので、ゴクリとひと息に飲み干した。 「いいぞ、全部飲め」 僧は2度、3度と生臭い液を放った。 「はあ、こっちも出るぞ、雪之丞、下の口で種を飲むがいい」 次は下の僧がズンッと突いて子種を注いでくる。 「あうっ……」 俺のイチモツが体内の脈動に反応して、ピュッと子種を飛ばした。 ゆうべ痛めつけられた箇所は痛かったが、快楽が勝って痛みは薄らいでいった。 「またいきおったか、ほんに淫らな稚児だ」 わきの男がにやついて言ったが、俺はまだ竿を咥えている。 「ああ、菊門が締まる、たまらぬ」 下の男はグイグイ突き込んで種を放ち、俺は生臭い匂いに塗れながら、快楽に溺れていた。 そんな生活がひと月続き、例の客人がやってきた。 俺はまた荒縄をかけられたが、今度は体ではなく、両手を括られて天井から吊るされた。 「足がギリギリつくようにするのがよいのだ、さ、気持ちよくしてやる」 客人は菊門に媚薬を仕込み、俺の体を舐め回す。 「肌がすべすべでたまらぬ」 乳首やわきの下、尻臀まで舐め回していくと、媚薬を仕込まれた菊門が疼き出した。 息を乱して腰をモゾモゾと動かしたら、客人は俺の両足を抱えあげてイチモツを入れようとする。 「さあ、さあ、ご馳走を食わせてやるぞ、クックック」 真ん前でイチモツを菊門へ埋めていったが、俺の尻を抱えて勢いよく突き入れた。 「ひっ、ああっ……」 体が宙に浮き、手首に縄が食い込んだが、猛る肉槍が快楽を与えてくる。 「雪之丞、お前はそうして苦しげにすると、たまらなく美しい」 客人は好色な顔を赤らめて激しく突いてきた。 グチッ、ネチッと竿が出入りすると、体内から淫靡な痺れがわき起こる。 こんな扱いをされるのは嫌なのに、股間のイチモツは半勃ちになり、白濁した体液をダラダラと垂らした。 「はううっ……、う、くうぅっ!」 快感が思考まで淫らに染めようとしてくる。 「おお、イキおったか、これはたまらぬ、ちと早いが出すぞ」 客人は菊門を壊れんばかりに突きあげ、股が客の腰にぶち当たってピタピタ音がする。 堪らなくなって首を反らしたら、グッと奥を突いて竿が脈打った。 「はあ、はあ、いいぞ、腹の中をわしの種で染めてやるからな」 縄が手首に食い込んでいるが、こんな状況でも俺は感じていた。 子種がドクッ、ドクッと流れ込むと……自分ではどうにもならない。 「っ、つあっ……はぁはぁ」 ただ快楽に喘ぐだけだ。 「一滴残らず入れてやる」 客人は尻を引き寄せて種を放ち、全部出しきってイチモツを引き抜いた。 出したばかりの種が溢れ出してきたが、客人はすかさず張り型を突っ込んできた。 「あぐっ!」 「種がもったいない、蓋をしてやる」 激しく突かれたばかりで突起のついた張り型を入れられ、いき果てた体がビクビク痙攣し始めた。 「は、はあ、あっ、あっ」 足は下におろされているが、ビクビクっと震える度に股間の竿が揺れ動く。 「ふふふっ、よい眺めだ」 客人はニヤニヤ笑いながら縄を解き、天井からおろしてくれたが、代わりに台にうつ伏せに寝かせられ、両手を後ろ手に縛られた。 俺は台に体を預け、尻を突き出した格好で菊門を張り型で嬲られる。 「あ、あぁ、どうか……お許しを……」 薬が染み込んだ肉穴は、酷く疼いて気が狂いそうになる。 張り型を抜いて欲しかったが、客人は目の前で台に跨って座った。 「お前の中を貫いたイチモツだ、舐めてきれいにしろ、そうしたら抜いてやる」 客人は口淫を強要してきた。 尻穴に刺さる張り型が耐え難く、それどころじゃなかったが、体液に塗れた竿を頬張るしかない。 「そうだ、よくできた稚児よのー」 楽になりたい一心で、生臭い竿に舌を這わせて奉仕すると、萎えたイチモツは見る間に張りを増していった。 客人は興奮気味に口内を突いてくる。 えづいて涙が滲んだが、客は不意に竿を口から抜いて背中に被さり、高揚した様子で張り型をズルッと引き抜いた。 「ひぃあっ! あ、あ、あ」 抜く時に突起がヒダを摩擦し、背中が仰け反った。 「雪之丞、その苦痛に歪む顔を見ると……我慢ならん、今一度肉穴を突いてやる」 休む間もなく熱い塊が押し入ってきた。 「お、おお……、中をいたぶったら、余計に絡みついてくるぞ、面白い穴だ」 客人は俺の首を絞めて腰を打ち付けてくる。 「あっ、ああっ、あっ!」 肉槍で突かれる度に目がちかちかして、意識が飛びそうになった。 「はあ、はあ、この淫欲に塗れた肉穴め、わしの種を食らうがいい」 客人はいき果てて子種を注いできた。 生温かな体液がびゅるびゅると放たれると、体から力が抜けていったが、首を絞められているので息苦しい。 「菊門が竿を挟み込んでおる、ほんにいやらしい穴だ」 客人は何度も突いてじっくりと種を出し切り、首から手を離してイチモツをズルンと引き抜いた。 菊門がひくつき、白濁汁を垂らすのがわかった。 「今宵も大量に注いでやったぞ、しかしいい体だ、飽きるどころか癖になるわ」 客人は縄を解いて俺の手を自由にくれたが、しゃがみ込んで尻臀を左右に開き、菊門が白濁を垂らす様子を見て楽しんでいる。 「雪之丞、次も楽しみにしておるぞ」 俺が台にうつ伏せになって動けずにいると、客人は前と同じようにそそくさと身なりを直し、俺にまた来ることを告げて座敷を出て行った。
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