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デイヴィッド・ハードリング編集の、そのものずばり「武器」という本が手元にあります。図版の豊富な、コレクター向けの書籍ですが、これを参照しながら書いています。
武器の起源
旧石器時代以前は、武器と道具、自然物との差異は明確ではなかったと思われます。
拾った石で果実を砕き、ときに敵に投げつける。これが原初状態でしょう。
便利なように自然石を砕き、削る。
これが石刃。
道具としても武器としても使えます。
これに柄をつければ石斧。あるいは槍。
もちろん、竹槍やこん棒という選択肢もありました。
ここまでが旧石器時代。
研究によれば、弓の出現は中石器時代、紀元前1万年前から5000年ぐらい。
そして、新石器時代になって、ようやく剣と盾が登場します。
ギリシャ神話にうたわれるアイギス、英語読みでイージスと呼ばれている盾は、革製だったようです。盾、ということで翻訳されていますが、肩当や胸当てであったかもしれないとのこと。
石剣は製造が困難で壊れやすいものでしたが、世界各地の遺跡で発見されているようです。
ちなみに磨製石器の利用もこの時代。
金属加工の技術が普及するようになって、銅剣が出現します。紀元前3000年くらい。
発見されている最古のものは、柄の部分が木製のものがほとんどです。
壊れにくく、リーチがあり、刀身全体に攻撃力がある。
剣の利点というのはそういったものだと思います。
石器とくらべて製造が困難で高くついたものであったことから、誰にでも使用が許されるものではなかったでしょう。
すでにこの時代から、剣は他の武器にはない、身分の象徴としての意味合いがあったのではないかと思います。
太平洋地域では木製の剣が見られます。
また、ラテンアメリカ地域ではリュウゼツランが武器として使用されていたとのこと。
いくらでも余談を続けられますが、ひとまずこのへんで。
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