☆03. もっと、もっと R

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 思わず見てしまう。屹立するそれに装着する彼の姿をまじまじと。  あたしは思わず、近づいて、彼のそれをほおばった。 「ちょ、花。いま、おれ……っ」  塩辛い味がした。  こういう行為って大嫌いだったはずなのに。何故だろう。無性に貪りたい自分がいる。  口のなかいっぱいにほおばって、引き抜き、先端を刺激するように舌でつついた。と、彼がとんきょうな声をあげる。「花。それおれ本当に弱いの。無理」  彼氏にしてくれと言われて本当に嫌々だったくせに、不思議。  彼の背に手を回して押し倒してやる。形勢逆転。彼の、足を広げて手で根っこを支えて口の中で愛しこむ。すると、彼がまた、あたしのなかで大きくなった。  コンドームなんか糞くらえだ。そこらへんにあったそれをベッドの外にぶんなげると、あたしは、 「こうしたい気分なの。あたしに任せて」 「あ……んとに、もう……っ」  ベッドのうえに倒れこんで下からあたしを見上げる彼は、どこまでも弱っちい子どものようで、愛おしかった。
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