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☆02. ベッドのうえで R
「ん。はぁ……」
「感じてる花の顔、すげえ好き」
なんとヘリでラグジュアリーな、島にあるリゾートホテルに移動し。ゴージャスすぎる、明らかにスイートと思われるホテルでガラスばりのシャワールームに気恥ずかしさを覚えながらシャワーを浴びてガウンに着替え、この展開。
大きすぎるベッドの真ん中で。覆いかぶさられ、接吻を受けるあたし。
「駄目だな……おれ、がっついちまう」と彼は照れたように笑った。「こういうところ来たのなら、先ずはルームサービスで美味い飯食うのが相場と決まってんのに。
花の感じてる顔見てるとおれ、止まんない」
彼が話す間もあたしは苦しい呼吸をしてしまう。感じすぎてしまって。
こういう場所というのも手伝って。さっきとは違う、いやらしい声が出てしまう。
「あなたのキス、……感じちゃうの」
「うん」
鼻をすするあたしの髪を撫でる手。
「キスされるだけで、……もう、無理、って思った……こんなの初めて」
「花の初めてをおれが奪っちゃったわけですか。名無しのぼくなんかに」
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