196人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「なに言ってんのよもう……」固い彼の胸板をぽかぽかすると、そっと手首を掴まれ、頭の横に置かれ、ベッドに縫い付けられた格好になる。
あたしをうえから見据える彼は、ぞっとするくらいに美しい。光を浴びて、まるで、スターのように。
「抱きたい」強く彼は言った。「花のことを抱きたい。……もっともっと、きみのことが知りたい」
「分かった。でも」あたしはちょっと作り笑いをし、「あなたの名前を聞かせて?」
微笑み返す彼は、「K《ケイ》って呼んで」
それから彼の愛の調べが始まった。
*
首筋を執拗に舐められ、また、いやらしい声が出る。
ぴんと尖ったそこを、ガウン越しに刺激される。が、そんなのでは足りなくって……。
「花の腰が揺れてる。もっと欲しい?」
こくこく、とあたしは泣きながら頷いた。すると彼は、
「なら。欲しいってちゃんと言いな。……花のおっぱいしゃぶってくださいって」
「ひどっ」
「言わないとおれはやんないよ」はー、と熱い息を耳に吹き込まれあたしは小さく叫んだ。勿論女の芯は大変なことになっている。
最初のコメントを投稿しよう!