☆02. ベッドのうえで R

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「駄目。それ以上はもう……」腰の奥から突き上げる感覚がある。知りたい。でも怖い。  男のセックスでイったことのないはずのあたしが、キスだけで濡れて、胸への愛撫だけでもう、頭がおかしくなりそうなくらいに感じている。  すると彼はあたしを見て、「おっぱいだけでイったことはある?」  瞬時にあたしは答えた。「……あるわけないじゃない……っ!」 「じゃ、花の初めてをまた貰っちゃう」  彼の動きは激しくなった。明らかに、導こうとする動き。「――あ、あ……っ」  からだの奥から噴き上げる感覚があった。全身の血流が沸騰して頭の奥がスパークする。  脳梁全部を絞り出されたかのような強烈な絶頂に、激しい呼吸をする。と、 「花のイったときの顔、可愛い……」  まるで本気の彼氏のように頭を撫でるあなたがいた。  * * *  またあたしに覆いかぶさり執拗なキスをするあなたがいる。  キスをしながらあなたはあたしの敏感なところへと手を伸ばし、 「次は、ここだな」なんて言う。……すっごい。  こんなに愛液を吐き出すのなんて生まれて初めて……。
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