☆03. もっと、もっと R

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 抽挿が気持ちいい。指だけでこんなになるのなら、本気のセックスを受けたらいったいどうなるのだろう。  正体も知らない男の子とこんな……。あまりに、理性は無力だった。  ずちゅずちゅと抜き差しを続けるリズミカルな彼の調べに魅せられ、あたしは、生まれて初めて愛液を激しく噴き出した。おもらしでもしたかのような、強烈な感覚だった。  *  ひどい……。  馬鹿みたいに感じる。泣きじゃくって。赤子のように、声が止まらない。  なのに、あたしは。 「K。……欲しいよ」  涙ながらにあえいでしまう。こんなにも、気絶しそうな快楽を吐き出して、もう、どうしようもないというのに。  知りたいのだ。この先を、もっと。  あたしの涙を拭う彼は、ちょっと待ってて、と囁き、なにかを手にして戻る。  あたしの視線を受け止めて彼はちょっと照れ臭そうに、「……恥ずかしいからあんま見ないで」  顔だけではない。からだも美しいひとだった。  全身が色白で、線が細く、しかし、男らしさを感じさせる腹筋は縦に浅く割れており、あたしみたいなわがままボディとは違う、鍛えられたからだだと思った。
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