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 ちゅっと音を立てて唇を離した秋川先輩が、真上から僕を見下ろした。  差し込まれてる指が動きを止めてしまってじれったい。  秋川先輩がもう一度僕にちゅってキスをして、額と額をくっつけた。 「もう俺かなり限界なんだけど……、どうかな、入ってもいい?」 「あ……っ」  ここに、ってナカの指を少しだけ揺らされた。  も……っ たまんない……っ 「うんっ、だいじょぶ……っっ」  ちょっと心配そうな、でもギラギラと欲の滲んだ目をした先輩を見上げて手を伸ばした。両頬を包んで引き寄せてキスをする。 「…だから、はやく……っ」  恥ずかしくて、先輩の顔は見られない。 「ん、ありがと」  そう呟いた先輩が、跳ねるようなキスをして身体を起こした。 「…あ……っ」  するりと遠ざかってしまった秋川先輩に手を伸ばしたら、大きな手でぎゅっと握ってくれる。 「ちょっとだけ待ってて、ね?」 「…あ、やん……っ」  ずっとナカに入ってた指を抜かれて、広げられた入口がくぱくぱしてる気がする。  はやく はやく  急いた気持ちで、僕の脚の間にいる先輩を見上げた。  あ…すご……っっ  さっきも見たし、触ったけど…やっぱり…… 「…おっき……」 「うわ、ちょっとその言い方だけでイキそうなんだけど……」  くすっと笑った先輩が、ほんとか冗談か分かんない感じで言ってスルスルっとゴムを着けた。  思わずごくりと唾を飲み込んだ。 「……ドキドキ、するね……」  僕を見つめながら秋川先輩が、掠れた、でも優しい声で言った。  僕はうん、て頷いて応えた。  心臓が普段の何倍もの大きさになってるみたいに感じる。  膝に手をかけられて息が止まった。 「あ……っ」  くちゅって、先輩の大きくて滑らかな先端が僕の粘膜に触れた。  じゅわんとした、ぬるい快感がそこから広がる。 「痛かったら言ってね」 「う、うん…あ……っ」  ゆっくりゆっくりと圧をかけて、入口を開かされていく。 「……っっ」  ゆっくりだから余計、身体に入ってくる先輩の性器の形や大きさを生々しく感じる。 「…だいじょぶ? 保科くん…」  返事、とか、頷く、とか、もう無理  ただ秋川先輩を見つめて手を伸ばした。心配気だった先輩がふわっと微笑んで、そしてゆっくりと身体を僕の方に傾けてきてくれる。  先輩の腕に手が届いた。 「……っっ」  背骨をピリピリが走って、目の前がチカチカする。  ナカ…みっちり……っ 「…んあ……っっ」  ひっくり返った声が勝手に出た。 「ここ…だよね。さっきもすっごい色っぽくてやばかった」  ふふって笑いながら、先輩が軽く腰を揺らした。 「…あ あ、あんっ」  先輩の先端のくびれが、僕のナカの一点を撫でるたび、頭の中が真っ白になる。 「……かっわい…、でもやば、締まるし…っ」 「ん…あっ」  ゆらりと揺らされて、また少し先輩が奥に進んできた。  僕のナカ、先輩のカタチに開かされていってる 「あ、あ、あ……っ」  みっちりと隙間なく先輩が僕のナカにいて、だからさっきのとこもずっと撫でられてる、感じ。  びりびり びりびり してる  どうしよ こんな…… 「あ あ…あっ、やっ、ま…って……っ」 「ん? 痛い?」  動きを止めた秋川先輩が僕を覗き込んだ。先輩の顎を伝って汗が僕の身体にパタパタと落ちてくる。 「…あ、ん…、じゃなくて……っ」  そうじゃなくて……っ  
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