初デート

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「貧血がひどいのかもしれませんね。落ち着いたら病院に行った方がいいかもしれません」 「わかりました」 リリーはベットで目をつぶってる。先生はそのまま部屋を出て行った。 ベット横の椅子に座り、手を握るといきなり目を開けた。 「リリー?」 「…エンヨー、もう帰っていいよ」 「大丈夫だよ。いるから。病院は行く?」 「ううん。意味ないから」 「そうなの?」 「…ホテル帰るから、エンヨーもついてきてくれる?」 「ホテル?」 「ホテル住んでる」 「そうなの?」 「電話…バック取って」 めちゃくちゃ重いバックを取ってあげると、起き上がって、チャックを開けた。中には本が入ってたみたい。すぐに電話を始めたけど、英語で話してる?すぐに切ったけど。 「仕事のパートナーが迎えに来てくれるよ」 「パートナー?って?」 「うーん、今一緒に仕事してる人」 「そうなんだ?」 よくわからないけど。…と、いきなり抱きつかれた。 「リリー?大丈夫?」 「エンヨーは、元気だから、元気もらえる」 「そう?」 「このままハグしてていい?」 「いいよ。リリーはなんの仕事してるの?」 「…おばけ、見えるからそういう仕事」 「おばけ?」
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