初デート

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「私の中に、おばけ入らせたりするよ」 「…そんなことできるの?」 「できるよ。だから、力使いすぎたら疲れちゃう。でもエンヨーが元気だから、元気もらえる」 「うーんと、そうなると、俺は元気なくなる?」 「なくならないよ?」 「そっか」 「エンヨーは私が怖くない?」 「なんで?」 「ん〜エンヨーは、私のこと好きになる?」 「まだわからないけど…付き合うよ」 「本当!?」 すると、リリーは俺から離れた… と思ったら、キスされた。 「嬉しい」 …あ。リリー泣いちゃった。 「泣かないで」 「もっとキスしていい?」 「ん?うん、いいよ」 リリーはなんでか元気になった。俺の元気を吸収したらしい。よくわからないが。 そうしてるうちに連絡がきて、遊園地の出口まで移動する時には、リリーは普通に歩いてた。 「リリー。そいつ誰」 …なんかかっちりした、スーツのようなの着てる大人の男性が車の前で立って待ってた。 「彼氏!」 リリーに腕を回された。な、なんか照れる!慣れない。 「…あの、どこで出会ったんですか?」 「へ?えーと、あ!名前は市川艶耀(いちかわえんよう)です!朝走ってたら、出会いました!」 「…はぁ?お前、説明になってないだろ」 なんか急に怖い。
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