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守さん
走って守さんの家へ。たまに、犬の散歩任されているから、すぐ行ける。守さんは優くんのおじさんで、俺にも優しくしてくれる。
家にもうすぐ到着というところで、玄関から誰か歩いてやってきた。スーツの人で、知らない人だ。
「こんにちは」
「…あ、留守ですよ」
「あ、そうなんですか!?教えてくれてありがとうございます」
「い、いえ…」
「助かります!」
「で、では…」
すると、その人はつまづいてしまったので、慌てて支えた。パンプスってことは、女性かな?
「大丈夫ですか?」
「す、すみません」
「気をつけて下さいね」
「は、はい…」
そのまま帰ったけど、心配だな。歩き慣れてないのかな?…そういや、リリーはブーツだった。歩きやすいらしい。でも脱ぐのはめんどくさくて嫌なんだって。
さて、どうしたものか。とりあえず、帰るか。
チャリはこの家にはないだろうし、お金貸して!って言わないといけないけど…うーん、電話するのもなぁ…と考えながら歩いてると、車が止まった。
「艶耀くん?どうした?」
「あ!守さん!話したいことあって来ました!」
「ん?とりあえず助手席乗って」
「はい!」
後部座席には赤ちゃんたちが。三つ子ちゃんなんだよ。
「お迎えですか」
「うん。もしかして家まで行った?」
「はい」
「連絡してくれたらよかったのに」
「すみません、すぐ話したかったから」
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