守さん

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食堂はもう終わってるし、コンビニでご飯を買って帰ると、寮の外で令治くんが待ってた。 「おい。勝手なことしやがって」 「だって」 「チャリは俺の貸してやる」 「え?」 「だけどな、人に金借りるな」 「わかった」 「まじでなにしてんの?他人に迷惑かけるな」 「わかった。じゃ、電話するよ。…あ、艶耀です。チャリはおじさんのを貸してもらうことになって、迷惑かけてすみません」 「そうなの?」 守さんは優しい声をしてる。 「…はい。ごめんなさい」 「いや、いいよ?気にしないで」 「ありがとうございます…」 電話を切ると、令治くんにじろじろ見られる。 「なんで勝手なことするんだ」 「だって優くんが、頼んだら?って」 「はぁ…めんどくせぇな。とりあえずバイトして続くかどうかだな」 「頑張る!もう明日からやるから!」 「はぁ!?」 「チャリの乗り心地試すねー」 「…お前の行動力どうなってんだ」 とりあえず、敷地内を走り回ってみることにした。なるほど、これはなかなかよいね。バイトの応募は、守さんの家を出てすぐやっといたんだなぁ。 リリー、なにしてるかな? 令治くんはいつのまにか部屋に戻ったらしい。十分走ったし、チャリは置いて、買ってたご飯を食べることにした。 あーあ、寂しいなぁ。寮の中に入るのめんどくさくて、入り口で食べていた。ら、リリーから電話!
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