3人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂はもう終わってるし、コンビニでご飯を買って帰ると、寮の外で令治くんが待ってた。
「おい。勝手なことしやがって」
「だって」
「チャリは俺の貸してやる」
「え?」
「だけどな、人に金借りるな」
「わかった」
「まじでなにしてんの?他人に迷惑かけるな」
「わかった。じゃ、電話するよ。…あ、艶耀です。チャリはおじさんのを貸してもらうことになって、迷惑かけてすみません」
「そうなの?」
守さんは優しい声をしてる。
「…はい。ごめんなさい」
「いや、いいよ?気にしないで」
「ありがとうございます…」
電話を切ると、令治くんにじろじろ見られる。
「なんで勝手なことするんだ」
「だって優くんが、頼んだら?って」
「はぁ…めんどくせぇな。とりあえずバイトして続くかどうかだな」
「頑張る!もう明日からやるから!」
「はぁ!?」
「チャリの乗り心地試すねー」
「…お前の行動力どうなってんだ」
とりあえず、敷地内を走り回ってみることにした。なるほど、これはなかなかよいね。バイトの応募は、守さんの家を出てすぐやっといたんだなぁ。
リリー、なにしてるかな?
令治くんはいつのまにか部屋に戻ったらしい。十分走ったし、チャリは置いて、買ってたご飯を食べることにした。
あーあ、寂しいなぁ。寮の中に入るのめんどくさくて、入り口で食べていた。ら、リリーから電話!
最初のコメントを投稿しよう!