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第57話 作戦の狙い
そして、今日は、ヒョウさん、ちゃう、アルベルトさんにお手伝い願います。
「おかしい?」
ぼろぎというか、ワンピースのようなものを着て腰には私が生まれてから持っている布を巻きました。
「いや、でも神様で行けるか?」
「行けると思う、とにかく、危険だなと思ったら出てきて、それまでは見守っていてください」
わかった。
爺ちゃんに、ギルと彼、ヒョウさんかライオンさんを貸してほしいと頼んだんだ。猫の国、ネコ科の人が必ず必要になると思ってね。
国境を出ます。
そこはアロー叔父さんが、段取りを話してくれています。
十分ほど歩けば、向こう側の国境入口です。
「人がいないな?」
「おかしいですね、もしや、もう街に入り込んでいたりして?」
それならいいんだけど、あ、見えてきた、ン?誰もいないの?
とにかく用心していきましょうという。
え?
あれ?
「やられたな、張りぼてだ」
「木に色を塗っただけ、はー、これは参った」
石でできた門だと思っていた。でもそれは木に色を塗っただけの張りぼてのもの、ただその長さが半端ない。これだけ大きくて長いものを作り上げたんだ、ものすごい能力だよな。
門みたいなものを潜り抜けると、看板です。
「ここから三里先、検問所だそうです」
十二キロ?途中で折り返そう。
とにかく、目的は、近くに作られた村を見る事だ。そして、難民や、貧しい人たちを探し出し、あわよくば向こう側に連れていこうと思っている。
でも、あの張りぼての城壁。うまく作ったなー。
歩いてきたからわかったけど、うわさにすらなっていないのだから、気にしてないのか?
ヒョウさんは、立て札に目が行くから気にならないのではといっていた。
だろうな。
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