2ヶ月経たずして

6/16
前へ
/138ページ
次へ
 二人は会計を済ませてクラウンに乗り込んだ。 「透は運転しないの? 運転手付きの高級車に乗っていたら必要ないか。そう言えば代行なんて存在すら知らなかっただろう?」 「代行? あ、いや、そんなことは……」  久世は狼狽えつつ答えた。 「免許はあるけど、運転はしないな、確かに。東京だとむしろ不便だ」  乗り回していてその返答は答えになっていないと思った生田だが、あまりいじめないでおいた。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

444人が本棚に入れています
本棚に追加