再び…辞めさせていただきます

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前夜の計画通りに朝から行動…って、朝ご飯がないわけで…保存食なのか、置いてあったプロテインバーと水を口にした。 まあ、それくらいはいいよ…それより…部屋着とパジャマが兼用の緩い格好でウロウロするのが申し訳ないような空間が朝から広がっていることにソワソワする。 「どうしてそんなに縮こまってる?腹痛?」 「いえ…スミマセン…着替えてくるべきでした…」 「家で気遣うことないだろ?」 そうなんだけど… 「洗濯…していいですか?社長が気にならないなら、一緒にまとめて回しますけど…」 「一緒に回すのは気にならないが、社長は気になる」 「……スミマセン…都志…」 心の中ではローマ字だよ… 「使い方わかる?」 「たぶん。洗剤も自動投入でしょ?」 「そう、押すだけで乾燥まで。俺でも出来る」 「………」 ドヤらなくても誰でも出来るけど…食べることをしないと言ってたから、洗濯は出来るアピール?それなら、ちょっと可愛い… そんなことを思っていたのは一瞬で、彼のスーパーでの行動は宇宙人だった。私が豆腐を1パックカゴに入れると、ポイ、ポイ… 「え、なんで追加したの?」 しかも2パックも追加って… 「安いから」 「……こういうのは…賞味期限というのを見て、考えて買うんです」 「へぇ~」 私が豚こまと鶏肉とをカゴに入れると、ポイ、ポイ… 「牛肉が好きなんですか?これ食べるの?」 ステーキ肉とすき焼き用の牛肉パックが追加って… 「豚、鶏、ときたら、牛だろってことで」 「…………日々の食事にそんなルールありませんけど…」 「へぇ~食べればいい」 イマイチ噛み合わないよ…
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