驚きの連続です

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驚きの連続です

寝室が同じということは…と、緊張を隠せない私に 「今日明日で抱こうと思っていない。奈津菜が頑張らなくていい時がきたら…だ」 と微笑んだ都志は、大きなベッドで手を繋いで眠ってくれた。連日…朝には抱きしめられていたのだけれど…やっぱりそのドキドキは、ドキドキだけど穏やかさを含んでいて、心地よさを感じずにはいられなかった。 私だけがここで仕事をする日が半分以上だったから、あのあとの部署内の様子は知らない。課長のことも都志からはうちでは何も言わなかったし、篠田さんと業務のやり取りはしたけれど特に変わったこともなかった。 アンケートの回答を公開する日 「奈津菜も営業事務だから来て」 と都志が言うので、私も出勤する。海外ブランドの担当部署で何件の回答があったのだろう… みんなが同じ気持ちなのかもしれない。社長と富永さんはすでにどの回答も見ているはずだけど、私にも一切内容は言わなかった。 予定の時間に皆が揃うと、名高課長の席に営業部長がいて驚いた。営業部長は国内外の営業統括者だ。 「社長もおられるが、私から先に伝えます。名高さんと何度か面談をした結果、彼女は自分が動く方が得意なのか、全体把握に少々物足りなさを感じましたので、彼女は今日付けで国内営業となりました。こちらに課長は不在となりますが、私がこれまでよりここでの業務に着手することと、枝野さんに課長代行はお願いしたので、当面この体制でいきます」 出張から帰っていた枝野さんに皆が注目すると 「枝野さんに課長の打診をしたんですが、今のまま動き回りたいと断られたので“代行”ということで、私がお願いしました」 今度はそう言った社長に皆の視線が集まる。 「では、皆さんのアドレスに回収出来た回答を送ります」 社長がそう言うと、富永さんがタブレットをタップする。私のパソコンはうちにあるから、タブレットで受信だ。39件か…多いな…あ、同じ会社から複数の人が回答してることもあるんだ…なるほど…
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