心得違いのようです

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落ち着け…私… 「………会長は…今日は…?」 都志から会長へ結婚の連絡はしてある。 だけど都志は、親子断絶とまでは言わないけれど会長と付き合いをしておらず、富永と親しい。 「今日は来ていないわ、仕事じゃないもの。とにかく、あなたがいやらしい色気を出したんだと思うんだけど、今すぐ都志さんの部屋から出ていただけます?」 「……もう私の家でもあるんですけど…」 「フンッ」 ぇ…すごい鼻息?お嬢さんが…すごい… 「あなた、婚姻届が受理されたと思ってるのね?」 当たり前でしょ?…………でも、言えなかった…舞台女優のようなしっかりメイクの二人に睨まれ、狭い給湯室の奥へ後ずさる… 「なに?言いたいことは言いましょうね?」 怖い笑顔の金美さんの圧がすごいけど 「ちゃんと…記名して…私の保証人には富永さんがなってくれて……お義母さんが彼の保証人で…富永さんが提出してくれました……」 じわっと嫌な汗を感じながら伝えた。ふーっ… 「と、思っているだけなのよ。だから社内で結婚したと公表せず…」 「それはっ…」 金美さん、途中でごめんなさい…でも言わせてください。 「役員会のタイミングを待っている…それだけのことです」
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