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「はっちは「のんきな午後」以外のSwitchの曲、本当に弾けるの? 聴いたこと、あまりないんじゃない?」
「……弾けるよ」
はっちは落としたギターを拾い上げて、壊れていないか確認していた。
「僕はギタリストだから、何でも弾ける」
そんなことってあるのだろうか。まさか、猫又パワーで何でも弾けるようになったとか? そう考えながら、ティッシュで鼻をかむ。
「よし。ギター無事だったよ!」
そう言うはっちの顔はキラキラと輝いていた。さっきまで俺が泣いてしまっていたから表情に出していなかっただけで、本当はとってもギターが心配だったのかもしれない。
それからはっちは椅子に座ってギターを構えなおし、キリリとした表情になった。
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