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「ふぅ、腹いっぱいだ」  二食分を一気に食べたので、腹がはちきれそうだった。自室に戻ってきた俺は、腹ごなしにギターを弾こうと左肩にギターのストラップをかけた。 でも、やめた。  実を言うと俺はまだアコースティックギター初心者なので、慣れない楽器の重みに左肩が悲鳴を上げていたのだ。痛みに耐えられないので、今日は肩にかけないで胡坐をかいて弾くことにした。  部屋の中は冷房がかなり効いていて、少し肌寒い。俺はカーテンを開けて部屋の中に日の光を取り込んだ。ちょうどいい室温になった気がする。それに運良く陽射しも弱まって、ちょうど良い日光浴ができそうだ。俺は窓際で胡坐をかき、床の上に楽譜を置いてギターを構えた。
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