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涙目で見れば、こんな時でも康哉はイケメンだった。顔のいい奴は得だ。
「も、もう入れて……ああっ!」
先端を甘噛みされて、頭が真っ白になる。
絶対なんか出た。でもそれを康哉が強く吸っていく。
ドクドクと心臓が脈打っているのが分かる。
「ああっ……はあっ……」
さすがに立て続けに三回もイかされるとぐったりする。眠りに落ちたいけど、ここからが本番だった。
***
「ああっ……」
喘ぎ続けて声が掠れる。
やってる途中で一度俺の携帯電話が鳴り、動きを止めた康哉が
「佐々木からだ。出るか?」
と俺のスマホを渡してきたけど、バックから入れられたこんな状態で出られるか!
首をブンブン振っているのに康哉は
「動かないでいてやるから話せよ」
とか言ってくる。
「む、無理……」
かろうじてそれだけ言うと、携帯を放り投げる。
携帯はしばらくして鳴り止んだ。
「佐々木、途中で帰ったからお前を心配したんだろうな。優しい奴」
なんか康哉さん怒ってませんか……?
ベットに顔を突っ伏して喘ぐ俺の乳首を、康哉がキュウッと強めに捻る。
もうずっと入れられてて、奥をとてもゆっくりと擦られてる。
でも康哉は優しいから、俺が痛いっていえばすぐに止めてくれると思う。
だけどそれが言えないのは、ヘロヘロでも俺が康哉を好きだからだろうか。それともアニキが言ってたみたいに俺が淫乱だからかな。
「あーっ……」
「気持ちいい、修平……」
「も、もうイって」
「ずっとこうしていたい」
「無理!もう疲れた……!あうっ!ま、またイく……」
「いいよ。またイっても」
「こ、康哉も……」
「分かったよ」
康哉が激しく腰を使いだして、俺はもうヒィヒィ言うしかなかった。
ベッドシーツを掴んでひたすら耐える。康哉は責めてばかりでダメージがあまりないからまだこんなに元気なんだ。俺はここまでに何度もイかされたから体力ゼロだ。
「イっていい?」
いいから!早く!
願うように首をふると、腰使いが速くなって目の前に星が散った。
***
「康哉……なんか怒ってるだろ」
「いや別に」
「嘘だ。佐々木から電話かかってきたから、なんか怒ってる」
同じベッドで裸で眠りながら、康哉に愚痴る。
康哉はスマホを操作してる。
「佐々木とお前の仲に嫉妬しただけだよ」
「ただの友達だって知ってるだろ」
「まあな」
「それに佐々木は生粋の女好きなんだぞ」
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