本編01.悲しき女の性

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  突然耳元で大声を出されて、驚きに心臓が跳ねる。 あービックリした。 寿命が縮まるでしょうよ、全く。 「呼んでも返事しねぇから……ったく。酔いはどうだ? 気持ち悪くはないのか?」 「気持ち悪くはない……かな。多分」 だだ漏れな不機嫌オーラを感じながら、恐々と返事を返す。 やっぱり怒ってるんだ。 合コン行った帰りは毎回そうだもの。 私だってもう子供じゃないんだから、いい加減合コンの一つや二つ許してくれたって良いのに。 えーい、こうなったらふて寝してやる。 「大体姉貴はな、酒にそんなに強くないくせに合コンなんか……あれ? 寝たのか?」  
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