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「く……るし」
首元を締め付けるブラウスの息苦しさに唸り声を上げる。
すると、私の意思に添うように息苦しさがフッと無くなった。
「んっ……んん?」
あれ? 今私はどこにいるんだろう?
未だ夢うつつの中、記憶を手繰り寄せてみる。
確か……亜美達とサークルの集まりも兼ねて合コンに行って。
それから……それから?
「どうなったんだっけ?」
「目が覚めたか?」
「──!!」
聞き慣れた声が上から降ってきて、反射的にガバッと勢いよく上半身を起こす。
そうだ! 私……また酔っぱらっちゃって、それで確か蒼に迎えに来てもらったんだった!
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