本編02.姉弟の一線は?

2/19

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
  「く……るし」 首元を締め付けるブラウスの息苦しさに唸り声を上げる。 すると、私の意思に添うように息苦しさがフッと無くなった。 「んっ……んん?」 あれ? 今私はどこにいるんだろう? 未だ夢うつつの中、記憶を手繰り寄せてみる。 確か……亜美達とサークルの集まりも兼ねて合コンに行って。 それから……それから? 「どうなったんだっけ?」 「目が覚めたか?」 「──!!」 聞き慣れた声が上から降ってきて、反射的にガバッと勢いよく上半身を起こす。 そうだ! 私……また酔っぱらっちゃって、それで確か蒼に迎えに来てもらったんだった!  
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加