60人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
ふと気になって周りを見渡してみると、どうやら自宅では無いようだ。
私が今横たわっていたのは、洋風のふかふかとしたベッド。
真っ白な壁をほんのりと照らす淡いオレンジ色のランプ。
それがベッド脇のサイドテーブルの上にあって、壁際でも弱いながら暗い室内を辛うじて照らしてくれている。
視界の端には薄型のテレビや革張りのソファーもあり、冷蔵庫まで完備されていた。
あっちに見える扉は、シャワールームか何かだろうか？
「何ここ……どっかのホテル？」
「あー…まぁ、そんなとこ」
予想を口に出すと、何故か気まずそうに言葉を濁す蒼。
最初のコメントを投稿しよう！