本編02.姉弟の一線は?

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  「何よ? ホテルじゃないなら、どこなの? ここは」 「いや……ホテルはホテルなんだけどさ。俺も腕が限界に来てたし、仕方なくっつうか……」 「?? ハッキリしな──」 ──しないわね。と続けようとした言葉が途切れる。 “ある物”を見つけてしまったからだ。 普通のホテルならば、ロビーにはあるかもしれないソレ。 しかし販売されている中身は、この場所だからこそ売られている代物だと思う。 「ん? どうした? 姉貴」 「あ、あれ……」 私の異変を感じ取って首を傾げる蒼に、指を指してソレの存在を示す。 指の先を目で追って、私が言わんとしていることが蒼にはすぐ分かったようだ。 「あー…えっと、アレ見たんならもう言わなくても分かると思うけど……ここ、ラブホ」 「あ、あぁ、そ、そう……なんだ」  
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