本編02.姉弟の一線は?

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  私が見つけてしまった物。 そう、それは……いわゆる大人の玩具と呼ばれる類いのバイブやらローションの類いが売られている自販機だった。 枕元に視線を移せば、ご丁寧にコンドームまで添えられている。 「弟のアンタとラブホテルって……」 「なんだよ?」 「いや……」 知らない男に連れ込まれるよりはマシだけど。 何が悲しくて弟とラブホテルなんか……。 正直、複雑な心境。 「とにかくそんな訳だから。今回のは一個貸しな」 「え、ケチ」 「ケチじゃなくて当たり前だろ?! 料金は全部俺持ちで出したんだから」 「はいはい、分かってるわよ。ありがとね、蒼」 「べ、別に。姉貴の世話はいつものことだし、いいけど……」  
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