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私が見つけてしまった物。
そう、それは……いわゆる大人の玩具と呼ばれる類いのバイブやらローションの類いが売られている自販機だった。
枕元に視線を移せば、ご丁寧にコンドームまで添えられている。
「弟のアンタとラブホテルって……」
「なんだよ?」
「いや……」
知らない男に連れ込まれるよりはマシだけど。
何が悲しくて弟とラブホテルなんか……。
正直、複雑な心境。
「とにかくそんな訳だから。今回のは一個貸しな」
「え、ケチ」
「ケチじゃなくて当たり前だろ?! 料金は全部俺持ちで出したんだから」
「はいはい、分かってるわよ。ありがとね、蒼」
「べ、別に。姉貴の世話はいつものことだし、いいけど……」
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