本編02.姉弟の一線は?

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  「同じなんかじゃ……ねぇ。最近は一緒の部屋にいる時でも息が詰まるようで、胸はドキドキうるせぇし」 さっきよりもよっぽど泣きそうに眉をしかめながら、吐き捨てるように蒼は言葉を続ける。 「本当は姉貴が合コンに行くのも嫌だ。他の男に笑いかけたり、俺以外の奴に触れられているのかと思うと、嫉妬で気が狂いそうになる」 「な……何言ってるの? 蒼」 「姉貴から見たら異常なのかもな、俺は。 でも、それでも……俺にとって姉貴以外の女は女に見えないんだよ。それくらい……好きでどうしようもないんだ」 これは……シスコンなんて簡単な言葉で片付けられる気持ちじゃない。 蒼は私を、1人の女として見ている。 「……そんな、嘘でしょう?」 「嘘なんかじゃない。本気で言ってるんだ」  
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