本編01.悲しき女の性

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  それとなーく観察していたら、私が彼に興味があると勘違いしたのだろう。 その男が肩に腕を回しながら寄ってきた。 ちょっと……ウザい。 しかしここは敢えて我慢するべきか。 選り好みしている余裕は、私には無いのだから。 「私はぁやっぱり優しくて、気遣いのある人かなぁ」 「おっ、だったら俺なんかオススメ! 女の子には優しく紳士に接しますよ?」 男が喜ぶ仕草。 必殺!上目遣いを発動させながら猫なで声を上げると、気を良くした彼が肩をグイッと引き寄せる。 もう片方の手は腰を下りスカートの下の太ももへ……って、おい!  
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