本編02.姉弟の一線は?

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  蒼は目を白黒させながら、聞き返してくる。 「マジ……で?」 「マジ、よ」 「よっしゃ。それでもいい! やっべぇ、嬉しすぎてどうにかなりそうだ……」 さっきまでの涙はどこへ行ったのやら。 ガバッと勢いよく起き上がり、ベッドの上でガッツポーズを決めている蒼。 そんな姿を見ていると、ついクスッと小さな笑い声を漏らしてしまった。 「あ、今笑ったな?」 「だって、アンタ。そんなにはしゃいで喜んで……子供みたいなんだもの」 「へぇ~じゃあ子供じゃないってこと、身体で教えてやろうか?」 ニヤリと口端を上げた笑みを浮かべ、じりじりとベッドの端まで追い詰められる。 「調子に乗るんじゃない」 「いっ! ……ふみまひぇん」 頬をつねってやったら、観念したけど。  
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