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「ちょっと! どこ触ってんのよ?!」
太ももを撫でようとした手を勢いよく払いのけ、ガタンッと乱暴に席を立つ。
私の隣に座っていた彼は当然、唖然と呆けていて。
周りも何事かと驚き、こちらを無言で見つめている。
あぁ……またやってしまった。
「あー……っと、なんかごめんね? いきなり触ったりした俺が悪かったよ」
「あ、いや……その」
弁解の余地も与えてはもらえず、彼は席を離れた。
これがいつも私がやってしまう癖。
指一本でも触れようものなら、容赦なく相手の男を払いのける。
結果=ドン引き。
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