本編01.悲しき女の性

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  「ちょっと! どこ触ってんのよ?!」 太ももを撫でようとした手を勢いよく払いのけ、ガタンッと乱暴に席を立つ。 私の隣に座っていた彼は当然、唖然と呆けていて。 周りも何事かと驚き、こちらを無言で見つめている。 あぁ……またやってしまった。 「あー……っと、なんかごめんね? いきなり触ったりした俺が悪かったよ」 「あ、いや……その」 弁解の余地も与えてはもらえず、彼は席を離れた。 これがいつも私がやってしまう癖。 指一本でも触れようものなら、容赦なく相手の男を払いのける。 結果=ドン引き。  
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