本編04.自覚、キス。

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  蒼の告白を切っ掛けに芽生えた、姉としての心とはまた違うこの気持ち。 それは確実に私の中で成長し、蒼を見る目を日に日に変えていく。 毎日のように顔を出していた合コンでさえ、あんな事があった手前、断るようになっていた。 「梓、今日合コンあるけど、行く?」 「ごめん。今日もパス」 亜美からの誘いも断り、いつも通り大学の講義を終えて、まっすぐに家へと帰る。 家路を向かう足も、自然と早歩きになっていた。  *** 「ただいまー」 「あらお帰りなさい。今日は帰りが随分と早いのね」 玄関を開けた出会い頭に、買い物袋を下げたお母さんと出くわした。 「何よ? 早く帰って来ちゃ悪いの?」 遠回しな嫌味には嫌味返しをしつつ、内心はドキドキ。  
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