本編04.自覚、キス。

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  それは胸の奥の片隅にある罪悪感のせいだろうか。 お母さんの顔を見ると、少なからず申し訳ない気持ちを抱かずにはいられない。 まだその罪には手を出していないとはいえ……ね。 片足は突っ込んでしまった訳だし。 「そりゃそうよー。その年になって彼氏の1人もいないんじゃ、お母さんも心配で心配で」 「あーはいはい。もう分かったから。買い物行くところだったんでしょ?」 話が長くなりそうだと踏んだ私は、お母さんの背中を押しながら玄関の外へと半ば強引に促す。 「行ってらっしゃい」 「もう……まぁいいわ。それじゃお母さん買い物に行ってくるから、留守番お願いね」 「分かってるってば、一応車とかには気をつけてね」  
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