本編04.自覚、キス。

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  ……って。 なんで自分の家なのに、隠れてるんだろ。 「今日はありがとな。前々から色んなショップ覗いて探してたんだけど、アレだけ中々見つからなくて」 「ううん。私もたまたま持ってただけだから、気にしないで。じゃあまた学校で」 「あぁ、でも本当に送らなくて大丈夫か?」 「うん、平気。ここからなら歩いて行ける距離だから」 一つ結びの髪を右上に束ね、ナチュラルにメイクを施した身なりは小麦色に焼けた彼女の肌にとても映えていた。 ハッキリ言ってしまえば……可愛い。 制服姿の彼女は軽く手を振り、玄関の扉を開けて出て行く。 再び訪れる静寂。  
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