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「はぁ……私って、どうしてこうなんだろ」
並々と注がれたビールジョッキ片手に、一気にそれを飲み干す。
でもさ、やっぱり生理的に受け付けないんだよね。
好きな人は別だけど、好きでもない男に触られるなんて……さっきの感触を思い出しただけで寒気がする。
「こんなんだから彼氏も出来ないのかなぁ……」
周りを見渡せば、私という存在はそっちのけでもうペアが出来てしまっている。
どうやら今日も私だけあぶれてしまったようだ。
「やけ酒してやる」
手当たり次第に酒をあおる。
高校時代に初めて付き合った先輩と別れてから、一向に彼氏が出来ない自分をひっそりと嘆く。
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