本編04.自覚、キス。

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  強引な仕草に反して、重なってくる唇の動きはやんわりと優しく。 甘く蕩けさせるようなキスだった。 なんか、ズルい。 こんなキスされたら、嫌だって抵抗も出来ないじゃない。 「我慢しようと思ってたけど……やっぱ無理。姉貴、可愛いすぎ」 「何言って……ん、ふぁ」 キスの合間に囁かれる言葉も甘く。 鼓膜から全身に微熱が広がっていくようだった。 角度を変えて塞がれる唇。 啄むようなキスも次第に積極的なものへと変わっていく。 私は蒼の首に腕を回すようにして、その動きに応えていた。 「ふ……んんっ、あ…おい」 「あね…き……んっ」 上唇をノックするように舌で突かれて、自然と唇を開く。 薄く開いて出来たその隙間から、蒼の舌がぬるりと進入してきた。  
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