本編04.自覚、キス。

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  「姉貴……っ、好き…んっ……だ」 掠れた声で呟かれる蒼からの告白。 胸をギュッと鷲掴みされるような気持ちになり、今度は抱き締めてあげたい衝動に駆られる。 あぁ……そうか。 この気持ちを何て言うのか、私は知っている。 「蒼……ちょっと、待って」 蒼の首から手を離し、キスを中断させる。 それでも蒼はまだし足りないのか。 私の唇を物欲しげな視線で見つめていたけれど。 「今……蒼への返事をしてもいい?」 「え……」 期待。不安。 その両方を宿した瞳が不安げに揺れる。  
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