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「……で、なんでココなの?」
「誰にも邪魔されずにゆっくり話が出来るだろ」
いや、確かに邪魔はされないだろうけど。
だからって。
「なんでラブホ?」
家から連れ出した蒼が向かったのは、何故かこの前も利用したあのラブホテル。
薄暗い室内で灯される淡いランプの照明が、蒼の整った横顔を照らす。
「なんでもいいだろ。それよりも話の続き」
「あのね…蒼、もう少し冷静にならないと。私達、姉弟なんだし」
「分かってるよ! 分かってるけど……姉貴のことになると、冷静さも忘れるんだよ」
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