本編01.悲しき女の性

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  合コンに行った挙句また酔っぱらったなんて。 不機嫌そうにしかめっ面を浮かべる蒼の顔が浮かぶ。 ……そう。 こうして蒼が呼び出されるなんていうのは、今までに一度や二度で済むものではなかっただけに、あんまり迷惑を掛けたくなかった。 だから嫌だったのに── 『キャーちょっと! あの子超レベル高くない?』 『やだ、ホント。その辺のモデルなんかよりよっぽどカッコイイかも』 「──あ、姉貴!」 「ゔっ」 呼び出してからそれほど経たずして、蒼は私の姿を見つけるなりこちらへ駆け寄ってくる。 走ってきたのか、息は荒かった。  
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