地獄から生還

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地獄から生還

「ほらほら!!窓、開けろ!!生還したのにこんな対応かよ?ふざけんなよ!!!」 俺は、窓を開ける。 ドサッと、音をたて、キョウマが、床に流れ落ちる。 「いや〜!!やっぱり、悪人は、死ぬのがしぶといね~!!おっ?なんだ?その顔。幽霊を見たような顔だな!!タキヤは、面白いな!!!!残念だが、僕は、生きてるぞ!!!」 「ほ、ほんとうに、キョウマなのか?」 俺たちは、聞いた。 「馬鹿野郎!!ワーム達と一緒にすんなよ!!!!おっ?ヨウコ先生とクソ生徒会の高嶺も、生きてたか!!居残り組も生きててよかった!!!」 ナオが、キョウマを引っぱたく!! バチン!! 「痛え!!なにすんだ!!クソ女!!!!」 「馬鹿!馬鹿!馬鹿!死んだと思って、みんなで泣いてたんだから!!!!そのくらいで、済んでいいでしょう!?」 「キョウマ君、おかえりなさい……グス、グス!!先生なのに、キョウマ君が囮になってくれて、助かったわ~!!!!けど、もう2度とやらないでね?約束して?」 キョウマは、理解してないらしい。 そして、また、チッ!と舌打ちする。 「知るか!僕はタキヤに生きててほしいから行動したんだ。お前らなんて、モブだ。それよりも、下の荷物運ぶの手伝え!!食料組と武器調達組と、合流してここまで届けたんだ!!早く手伝えよ~!!!!こちとら、サイクロプスと、激戦したんだ!!!!身体が痛いんだ!」 キョウマの説明を聞き、下を見ると、生徒数名がいた。だが、人数が少ない。 「何人か、あの怪物。キョウマが名付けた、サイクロプスに殺られたよ。けど、キョウマが囮になってくれて、助かったんだ。そしたら、生きてて、キョウマが脚立を持ってきて、こうなったんだ」 みなで、非常食を食べながら、話しを聞く。 「キョウマ。お前、本当に凄いな」 俺が褒めたら、キョウマは、凄い嬉しそうだ。 「だろう?死ぬ計算はしないぞ?まぁ数学と英語は出来ないけどね!」 ナオが、キョウマに聞いてみる。 「サイクロプス?だっけ?どう助かったの?」 乾パンをかじる、キョウマは答えた。 「サイクロプスは、夜行性動物だ。目玉は、熱源と、匂い、音で、行動している。今は、山の方に向かって移動したのを見た。偶然だが、逃げた場所は、グラウンドで、ぬかるんでいて、コケて、全身泥まみれ。そしたら、サイクロプスは、目の前の、僕を見失って、山に帰って行った。ワーム達と、ほとんど同じだ。そして、生き延びて、他のメンバー達と合流して、ここまで来たんだ」 「「「「なるほど~」」」」 キョウマは、水を飲み、横になる。 「うっ!?」 俺は、心配した。 「どうした?キョウマ。怪我してるのか?」 キョウマは答えた。 「逃げる時、サイクロプスの触手で、殴られた。骨は異常ないが、打撲だろう。前にも、こんな痛みを味わっていたから、多分、そうだろう」 ヨウコ先生が、キョウマが手に入れた、救急箱を取り出す。 「怪我見せて〜?」 「女に、治療されたくないね!自分でするよ?とりあえず、寝たい。まだ、仮説を試したいのと、あれだけいたワーム達の行動の予想が当たってるか見たい。そんじゃおやすみ………!!そうだ!!!!伝え忘れた!!見張りはいらないぞ?僕の予想が正しければ、ワーム達は、明日、登校時間に来るな。サイクロプスも、山にいるから、学校には、来ない。寝るから起こすなよ?」 そして、21時20分。 キョウマを言葉を信じて、みな、寝た。 長い1日だ。 雨もあがっていて良かった。 友人も、帰ってきた。 神様に感謝だ。 生き延びていたい。 願いは、とりあえず届いたかな?
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