エピローグ

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可可の一言から…全ては始まる。 いつも通りの部活の練習中すみれは可可が気になってしょうがなかった 自分の練習メニューをこなしながら何度が可可の様子を窺ったが何故か時より頬を赤らめたり真顔になっていたりと明らかに様子がおかしかった 「は〜い、そろそろこの辺りで今日は終わりにしよっか」 部長の千砂都から終了を告げる合図が出た 各自練習に励んでいたメンバーが集まり部室へと戻って行く 「可可ちゃん、今日はちょっと考え事かな?あんまり集中しきれてなかったみたいだけど……何かあった?」 かのんがそう声をかけていた 2人の少し後ろを歩きながら自分が思っていたことは間違えではなかった、気づけていたのに1番に声をかける勇気がなかったことに少しモヤッともしていた 「なんでもありません、ちょっと可可お腹が空いていただけデス」 取り繕ったような笑顔を浮かべながらそう恥ずかしそうに可可は答えていたが嘘であることなどわかりきっていた 何かを察したかのんもそれ以上は詮索をせず、そっか〜お昼足りなかったのかな?なんて笑みを浮かべながら返していた 声をかけようと思ったがぐっとその気持ちを飲み込んで部室へと足早に戻ることにした 部室に戻ってもやはりどこか上の空な可可 メンバーの恋、千砂都、かのんは先に帰るねといい残し、部室をあとにしていった 可可の事が気になるすみれは帰ることが出来ずに静かな部室で2人きりとなった すみれ自身、可可に悩み事があるのであれば力になりたいそう思っていた だが、可可が信頼しているはずのかのんにも悩みを打ち明けないことなのだから自分に相談するなどありえないなんて心のどこかで思ってしまって声をかけらずにいた 自分では解決どころか打開策の一つも提示出来ないかもしれない そんな気持ちが邪魔をして行動に移せない臆病な自分に嫌気がさしていた時 不意に可可が口を開く 「すみれは恋愛をしたことあるデスカ?」
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